セル内部の一部が変形?

 一方、アウトランダーPHEVのLiイオン2次電池の不具合に関する調査経過を伝えたのが、今回4位の「アウトランダーPHEVの電池不具合、スクリーニング検査での変形が主原因か---三菱自が調査経過を発表」という記事だ。三菱自動車が2013年4月10日に開催した原因調査に関する説明会の内容を紹介している。

 この不具合は、神奈川県内の販売会社で発生したもの。登録前の在庫車両を納車準備のために普通充電にてLiイオン2次電池を満充電し、翌日車両を移動させようとしたところ、車両が動かずに異臭が発生した。搭載されている80セルのうちの1つに溶損が確認された。

 同記事によれば、三菱自動車は、電池を製造しているリチウムエナジージャパン(本社滋賀県栗東市)などと協力して、工場の変更に伴う製造工程の変更点および工程内のばらつきを調査。それらの影響度を評価して1200個のセルを試作して試験した。その結果、製造の最終工程に近いスクリーニングと呼ぶ検査工程において過度な衝撃が加わり、セル内部の正極の一部が変形したことが主たる原因である可能性が高いとしている。詳しくお知りになりたい方は、是非、この記事をご一読ください。