雑誌や新聞、TVニュースに取り上げられるキーワードをピックアップし、解説します。
キーワードで読み解く最新トピック
目次
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Bluetooth 4.2
IPv6に対応した近距離無線通信の最新仕様
「Bluetooth SIG」は2015年1月23日、「Bluetooth 4.2」についての記者説明会を東京で開催した。Bluetooth 4.2は米国時間2014年12月3日に発表されたばかりのBluetoothの最新仕様。説明会では、Bluetooth SIGのSenior Director …
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Steep slope devices
極低電圧で動作するLSIを実現
半導体集積回路(LSI)の低電力化に最も有効な手段は、基本素子であるトランジスタの電源電圧(動作電圧)を下げることだ。トランジスタの消費電力は、電源電圧の2乗に比例するためである。
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バッテリー電車
路線を電化しなくても、静かでエネルギー効率の良い電車のメリットを得られる
都市近郊の鉄道の多くは電化されており、架線からパンタグラフ経由で電気を得てモーターを回す電車が走っている。しかし国内には架線のない非電化区間も多く、現在ではディーゼルカーを走らせていることが多い。しかし、ディーゼルカーは回生ブレーキが使えないので燃費が悪い、騒音が大きい、排ガスが出る、免許や整備工…
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氷結層
はやぶさ2の打ち上げを延期させたその正体とは
当初は2014年11月30日に予定されていた小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げ。その延期の原因になったのが、氷結層だ。同月28日開催の、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業の記者会見において、その延期が伝えられた。
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Firefox OS
Web標準技術を使って開発されたモバイルOS
Firefox OSは米California州に本部がある非営利企業「Mozilla Foundation」が管理するオープンソースのモバイルOSである。2014年12月17日現在、世界28カ国で14の通信事業者がFirefox OSを搭載したスマホを提供する。
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Geトランジスタ
半世紀ぶりにリバイバル、次代のLSIを担う
1947年に発明された最初のトランジスタが、ゲルマニウム(Ge)を材料に使ったものであることはよく知られている。Geは1960年代ごろまではトランジスタの基幹材料だったが、大規模集積回路(LSI)が登場した1970年代以降は主役をシリコン(Si)に奪われた。その後の半導体産業はSiトランジスタの洗…
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Spark(3Dプリンティング・プラットフォーム)
造形前のデータ処理を受け持つソフトとして業界標準の地位を狙う
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試験管肉
畜産よりも環境負荷が少ない
2014年12月8~9日、東京で開催された「Trillion Sensors Summit Tokyo 2014」で「New Food Production Technologies」と題する講演があった。テーマは、農業にとどまらず畜産業まで含めた新しい食糧生産技術についてだ。当サミットの提唱者で…
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mbed OS
ARMが開発するIoT向けのイベントドリブンOS
mbed OSは2014年10月1日に開催された米ARM社の開発者向けイベント「ARM TechCon 2014」で発表されたIoT(Internet of Things)向けのOSである。米ARM社のプロセッサコア「Cortex-Mシリーズ」を採用したマイクロコントローラー/SoCで稼働し、通信、…
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次世代リソグラフィー
EUVやナノインプリントが競うも、本命はArF延命
半導体LSIの高性能化と低コスト化を支える微細化技術。その要となるのが、露光マスクのパターンをSiウエハー上の感光材(レジスト)に転写し、線幅がナノメートル(nm)級の微細な回路パターンを形成するリソグラフィー(lithography)工程である。
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常温ウエハー接合
パワー/光デバイスを低コスト化
半導体に使うシリコン(Si)基板と、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などの基板(ウエハー)を常温で接合する技術が、光やパワーを扱うデバイスの量産に広く使われ始めている。高効率の太陽電池を実現したり、LEDランプや電気自動車の電源装置を安価にしたりすることにつながる。
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人と協調動作するロボットの安全基準
安全柵で隔てなくても危害が人に及ばない
安全柵なしで作業者と領域を共有できる産業用ロボットを実現しようという動きが目立ってきた。例えばファナックは2014年10月末から11月はじめにかけて開催された第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)で、人間が触ったらすぐ止まるなどの安全機能を持たせた協調ロボットのプロトタイプを出展…
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インパクター
人工クレーターを形成するはやぶさ2の新装備
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが目前に迫ってきた。予定は、2014年11月30日。予定通りなら、あと数日で、はやぶさ2は宇宙へと旅立つ。そんなはやぶさ2だが、初代の「はやぶさ」と大きく異なっている点の一つが、インパクター(衝突装置、SCI:Small Carry-on Impactor)という…
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SDI
標準的なビルディングブロックで自律的なIT基盤を構築
SDI(Software-Defined Infrastructure)は、米Intel社が開発に取り組んでいるIT基盤技術。プロセッサー、ストレージ、ネットワークなどのハードウエアを共通の「リソースプール」に登録しておいて、アプリケーションソフトウエアからの要求に従って、自律的に割り当てる機能を提…
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テラヘルツ波
イメージングや超高速通信など、幅広い応用に注目集まる
電波と光の中間的な周波数を備えるテラヘルツ(THz)波。その産業応用の動きが活発になってきた。非破壊検査(イメージング)や分光分析、超高速無線通信など、応用は幅広い。
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味覚センサー
食品の売り方と買い方に変革
「この昆布は利尻産のうまさですが価格は1/3。買いませんか」。鰹節を扱う食品会社マルトモの幹部は、こう売り込まれて悩んだ。昆布には詳しくないため、自分の舌で確かめる自信がない。そこで使ったのが味覚センサーだ。この幹部は、羅臼、利尻、それ以外と、産地別に旨味と価格の分布を取ってみたところ、やはり高級品…
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複合加工機
1台2役の多機能機、切削・3Dプリンター・摩擦撹拌接合とバリエーションが増える
「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2014)」(2014年10月30日~11月4日)では、従来型の工作機械に3Dプリンターの機能を複合した機械をヤマザキマザックとDMG森精機が出展、話題を集めた(図1)。ヤマザキマザックはさらに、従来型の工作機械に摩擦撹拌接合の機能を加えたものも出展。…
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イオンエンジン
はやぶさ2が小惑星への往復航行に使う高効率な推進装置
2014年11月30日に打ち上げを予定している小惑星探査機「はやぶさ2」。同探査機は、小惑星「イトカワ」からのサンプルリターン(試料の持ち帰り)を果たした「はやぶさ」(初代はやぶさ)をベースに開発した探査機だ。そのはやぶさ2で強化された装備の1つが、地球と小惑星の間の往復航行に使う高効率な推進装置(…
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Dual SIM
国土の広い中国で複数の通信事業者を利用するために普及
国土の広い中国では、1つの通信事業者(キャリア)だけで全土をカバーするのは難しい。都市部のような人口の密集地以外では、通信事業者によっては圏外になってしまう。このため、SIMカードを2枚挿入して、2つのキャリアのうち、その場で利用できるキャリアを選択できるスマートフォン(スマホ)/携帯電話端末が普及…
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レンズレスカメラ
“使い捨て”にできるほど低コストに
レンズがなくても写せるカメラといえばピンホールカメラが有名である。これとは全く異なる原理でレンズを使わずに撮像できるデジタル技術がある。米Rambus社が実用化を進めているレンズレスカメラ「レンズレススマートセンサー」だ。