著者のさくら剛氏は、次のように解釈してみせる。
素粒子をおあずけ中の飼い犬にたとえてみると、飼い犬は主人が後を向いているとき、「おあずけに従っている」状態と、「つまみ食いしている」状態が重ね合わさっている。どちらか一方ではなく、1匹の犬が同時に両方の状態なのである。 もし観測者が振り向くと、その瞬間に重ね合わせ状態が解かれ、どちらか片方の状態が決まる。それが「重ね合わせ」というもの。
少しは、分かった気になっただろうか?
このあと、さくら剛氏は、リチャード・ファインマンが述べた次の言葉を紹介する。
「量子論を利用できる人間はたくさんいるが、量子論を理解しているやつは誰もいないだろう」
なんじゃ、そりゃ!!