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「iPhone 5」向け部品、予期せぬ生産調整を回避する条件

中根 康夫=ドイツ証券
2012/10/02 14:00
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 米Apple社のスマートフォン「iPhone 5」 が2012年9 月21 日に発売となった。発売タイミングやハードウエアの内容はほぼ事前予想通りでサプライズはなし。以下、ディスプレイの観点から見解を述べる。IPS(in-plane switching)方式、タッチパネル内蔵の4 型LTPS(low temperature poly-silicon)パネルは高歩留まりでの生産が非常に難しく、各社は依然として格闘中だ。生産数量は当初の想定からはかなり下の水準で推移している。

発売日に店頭に並んだ「iPhone」は1000万台以下か

 当社推定の出荷数量は、7 月に150万、8 月に460万、9 月予想は720万である(関連記事)。第3四半期(3Q)全体では1330万となる。これは当初想定の3000万を大きく下回り、発売日の21日時点で店頭に並んだ製品は1000万以下と考えられる。このことから、当面は「品薄状態」が続く公算が大きい。パネルを供給しているのは、ジャパンディスプレイ(G4.5(第4.5世代ライン)/G5.5)、韓国LG Display社(G4.5)、シャープ(G6)であり、推定月間生産能力はそれぞれ800万、600万、800万。パネル出荷を開始したのは、ジャパンディスプレイが7月から、LG Displayが8 月からだが、シャープは9月下旬からようやく少量出荷を始めた程度と見られる。

 つまり、初ロットについてはジャパンディスプレイとLG Display の2 社からの供給である。順調に歩留まりが上昇すれば、生産能力の観点から4Q は5000万以上のパネル生産が可能となるが、実際はパネルで4000万、製品で3500万程度が合理的な上限と考える。つまり、2012 年通年でパネル5300万、製品4500万程度となる。

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