「有名人」は実名で微博を使うが、一般の人は実名でなく匿名でも問題がないので、参加者は急速に増えた。自分のつぶやき、有名人の発言のフォローやコメントを実行することは多くの人の日常生活の一部になった。スマホの便利さは、その人気をさらに拡大した。

 新浪は先行者として、リードをキープするために、進化を図っている。いち早くオープン・プラットフォーム戦略を打ち出し、さまざまなアプリを導入している。また、Facebookのようなソーシャル機能も重視している。Facebookにおけるメッセージ、コメント、フィールド購読、友達検索などのような機能も利用可能だ。さらに、新たなアプリやサービスの創出のために、アプリとサービスの開発を後押しするファンドも立ち上げた。新浪微博は、既にTwitterのようなつぶやき機能の領域を超えて、ポータルサイトのように、音楽、動画配信などのサイトへのアクセスや、ゲームなどのアプリの提供も可能としている。「Twitter+Facebook+ポータルサイト」と言える新しいメディア・プラットフォームへと発展している。

図1●新浪微博のメイン画面
テキストの投稿(140文字まで)以外に、表情マーク、写真、映像、音楽を投稿したり、話題を選択したり、投票を受け付けたりすることが可能。
図2●新浪微博のアプリの画面
さまざまなアプリが提供されている。