せっかくの21世紀考、長い目で論じたいという気持ちは山々あるが、落ち着きのない虫が騒ぐ。お口直しに、直近の話題、エコカーを俎上に上げたい。

 自販連によれば、今年7月の登録車販売ランキング1位はトヨタのプリウスで33、398台、2位は同じくアクアで26、274台である。ハイブリッド車が制覇している。他に、日産リーフなどの電気自動車、マツダのCX-5などのディーゼル車、そしてガソリンエンジンを改善したダイハツのミライースとエコカー百花繚乱である。

 巷では、ハイブリッドだ、燃料電池だ、電気自動車だと次世代の自動車の動力予測が姦しい。もっとも自動車を開発する側は博打を打たない。外れれば、会社が潰れる。自社、他社、そして世の中の動向を見定めながら社内で本命、対抗、大穴を競わせている。その時売れるものと、その後売れるもの、さらにその後売れるものぐらいに選別して開発を続けている。