ジャガイモを使った場合
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炭酸飲料を使った場合
炭酸飲料を使った場合
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 パソコン周辺機器などの販売を手がける日本トラストテクノロジーは、亜鉛(Zn)と銅(Cu)を電極に使い、ジャガイモなどに含まれるリン酸を利用して電源を確保する「じゃがいも eco 時計」を発売した。ケーブルで接続したZn板とCu板をじゃがいもに挿し込んで使う。ジャガイモは、レモンやトマト、リンゴ、炭酸飲料など、リン酸を含むもので代替可能。

 リン酸を含む野菜などにZn板とCu板を挿し込むと、Znがリン酸と反応し、Znの原子から電子が外れ、Znイオンと電子に分かれる。イオンはそのまま野菜などに残り、電子は電線を通ってCu板側に移動。移動した電子は、野菜などに含まれる水素イオンと結合し、水素ガスとなって放出されるため、電子がCu板側にたまることなく、電子が流れ続ける。この電流を時計に使う。

 時計本体の大きさは65mm×31mm×11mm、重さは約21g。電極の大きさは97mm×3mm。ケーブルの長さは約170mmである。価格は980円(税込)。日本トラストテクノロジーの通販サイトを通じ、2012年8月23日から販売中。電池が要らないこと、子ども時代のように工作を楽しめることをウリにしている。