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HOMEスキルアップマネジメントクリーンテック世界動向 > ビッグデータを支える「センサー」に落とし穴、今こそ知恵絞る時

クリーンテック世界動向

ビッグデータを支える「センサー」に落とし穴、今こそ知恵絞る時

  • 志度 昌宏=日経BPクリーンテック研究所
  • 2012/08/08 00:00
  • 1/3ページ

 ネット業界で今、旬のキーワードの一つが「ビッグデータ」だ。世界的に強烈な勢いで増え続けるWebサイトやミニブログの情報をはじめ、それに付随したユーザーの位置情報や取引の履歴、機器の稼働状況などの集合体で、従来型のデータベース管理システムでは扱えないほど巨大で複雑なデータ群のことを指す。このビッグデータをうまく使うことで、これまでになかったような高付加価値のサービスを生み出せるのではないかと期待されている。

 このビッグデータは、スマートシティやスマートグリッドの進展にも影響を与える。例えば全国各地の気温や湿度のデータ、スマートメーターから得られる電力使用状況のデータ、消費者の外出状況の把握などによって電力需給の調整をするといった応用が考えられる。大胆に言えば、スマートシティはビッグデータの塊なのである。

 ここで立ちはだかるのが、データ収集手段としてのセンサーの問題だ。上記の例でも分かるように、ビッグデータを活用するにはスマートメーターのような適切なセンサーをあらかじめ配置しておく必要がある。しかし、IT(情報技術)の利活用が必ずしも進んでいない分野においてはセンサーの配置自体が進んでいない。今からセンサーを大量配置するには多額のコストがかかるのでビッグデータを活用できず、効率化が進まないので産業として弱くなっていくという負のループを描きかねない。こうした分野をどう改革していくのか。知恵を絞っての挑戦が始まった。

農業のクラウドサービスが続々

 センサー活用の動きが盛り上がっている分野の一つが農業だ。2012年7月に入り、農業を対象にしたクラウドコンピューティング・サービスの発表が相次いだ(表1)。コアの「環境・農業ICTソリューション」や富士通の「Akisai(アキサイ)」だ。NECも同サービスの展開で全国農業協同組合連合会(JA全農)やネポンと3者で協業することを発表している。

サービス名ベンダー名M2Mインフラ名概要
農業ICTクラウドサービスNECCONNEXIVE
2012年5月に開始した農業ICTクラウドサービスで、施設園芸資材を販売するネポンや全国農業協同組合連合会(JA全農)と、事業戦略策定やサービス開発、プロモーションについて3者が協業する
Akisai(アキサイ)富士通FGCP/S5
米・野菜などの露地栽培、施設園芸、畜産における農業経営の効率化を図るサービス。「農業生産管理SaaS」やイノベーション支援から開始
環境・農業ICTソリューションコアReviveTally
クラウド環境を日本IBMの「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」に切り替えたのと同時に開始。センサーで測定した温度、湿度、照度をWebブラウザーから閲覧可能にする
表1●7月に発表された、農業を対象にしたクラウドコンピューティング・サービスの例

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