「今、スポーツで使われるエレクトロ二クス技術の特集の取材をしていまして。ロンドン五輪も近づいていますし。で、今日は加速度とかジャイロとか、いろいろなものの動きを計測するセンサの現状を教えてもらいたいと」
「あぁ、スポーツですか。面白そうですね。最近、いろいろありますよね。スポーツ用品とかも、センサを使ったやつが」
「そう、そう、そうなんですよ。スポーツって、どうでしょうね。センサの応用分野としては」
「いいですよ。身体の動きを計測するのはこれからね、期待できますよ。でもね、数がな…」
「数ですか」
「そう、数。ほら、動き関連のセンサは、スマートフォンで“ドカン”という市場になっちゃってるでしょ」
「あぁ、なるほど。でも、日本だけでもランニングとかの愛好家は何百万人にもなっているみたいですよ。結構、走った距離を測るのにGPSとかセンサとかを使っている人も増えているようですけど」
「そうなんですよ。ランニング、すごい勢いですよね。でもね、そのうち、どれくらいがGPSとかセンサとかを使うんでしょうね。10人に1人が使っても数十万ですか。国内で。数がなぁ…」
「走るだけではなく、最近はサッカーとかいろいろな競技向けにも商品が出てきてますよね。例えば、これとかどうですか。スキーのゴーグルに取り付けるヘッドアップ・ディスプレイなんですけど」
「お、これはかっこいいですね。欲しくなっちゃう感じだなぁ」