最新のパネル需給に関する筆者の見解は以下の通りである。大型パネルについては、短期的にはポジティブな傾向を引き続き想定している。バリューチェーン全体の在庫水準が依然低い(通常水準と比べて-1~-2週間程度)ことに伴う在庫補充需要や新機種立ち上げのためのパネル需要増加、それに伴うパネル価格の底打ち、パネル・メーカーの稼働率上昇などが理由だ。ただし、当社想定の需要面積に対する供給能力という観点では、2012年第2四半期まで約15%の余剰が続くと予想しているため、パネル・メーカーの稼働率が3月時点の79%程度から第2四半期平均で85%以上へ上昇すると、再び供給過剰に陥るリスクが高まるとみている。
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