中国を中心に、アジアで話題のIT(情報技術)製品やサービスについて紹介していく。アジアの新興国の消費市場は拡大傾向にあり、有望市場として期待を集めている。このため、アジアの市場動向に関する情報も増えてきた。しかし、実際に現地を訪れてみると、伝えられていた内容と実態とが、まるで違うことがある。アジアでは、実際にどんなIT製品やサービスが売れているのか。現地の生の情報をお伝えしていく。
中国・アジアITジャーナリスト
中国でスマートフォンを真っ先に買った人はデジタルガジェットが好きな人々だ。次に「Angry Birds」や「プランツvsゾンビ」といったゲームをトリガーにそれを遊んでみたい人が購入した。さらに、中国China Mobile社(中国移動)、中国China United Network Communi…
中国といえばまず印象として、海賊版を思い浮かべる人が多いのではないか。「山寨機(さんじゃいじ)」と呼ばれるノンブランドの製品は、最新チップの供給次第で最新のメーカー製品と“スペック上”は十分に張り合える(ただし、スペックには表れないところで、山寨機のつくりは雑で壊れやすい)。そうした中、ソフトウエア…
中国人だろうと他の新興国の人だろうと、「どうせパソコンを買うなら、できるだけ長く使えるパソコンを使いたい」と思っている。Atom搭載パソコンやCeleron搭載パソコンよりも、ミッドレンジのパソコンが欲しいのだ。ただ、それは個人ユースの話である。ビジネスユースの場合は、国・地域によって状況は異なる…
筆者が拠点とする内陸省の省都の繁華街に、日系メーカーのテレビの広告が大きく掲載された。別の日系メーカーは、繁華街に特設テントを設け、自社のテレビの特価キャンペーンをした。沿岸部の北京や上海で、数年前によく見られた光景だ。
「いやいやノートパソコン人気どころじゃない、iPadなどのタブレットPCも人気だよ!」なんて話が出そうだ。しかし、説明していなかったが、本連載は中国全土における多数派の都市の目線で考えることを目指している。平均所得の高い上海と北京の人口は、上海大都市圏が2000万人弱、北京大都市圏が1500万人弱…
どの大都市にもあり、しかも何カ所もある電脳街。その主役は今も昔もパソコンだ。よーく店を観察してみると、ブランクメディアやUSBメモリーなどの消耗品やWEBカメラなどの安価な周辺機器を扱う店、パソコンメーカーの代理店や、PCパーツメーカーの代理店ばかりがびっしりと集中して並んでいる。中国でのパソコンシ…