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技術経営戦略考

日本とは違いすぎる華僑の会議の実態

  • 山田太郎=ユアロップ 代表取締役社長
  • 2012/02/17 11:53
  • 1/3ページ

 「もう決まったんですか?」

 香港から帰国した次の日、いつものようにメールを開いてみてみると昨日、香港で打合せをした投資案件の決定について速やかに先方に伝えよとの内容である。私のクライアントへの報告書もまだまとまっていないうちから、華僑の投資家からの急げというプレッシャーだ。

 中国人華僑の意思決定のスピードは恐ろしく速い。今回は、私が同席した華僑とのミーティグについて裏側をお伝えしたい。

 香港の会議室につくと、まず、ゴルフから帰ってきたばかりの会長が仲間たちと談笑をしている。話題はもっぱら不動産。不動産に関する政府の規制に伴いジリジリと価格が下落している状況を、具体的な事例を交えて話していた。そして、広東省の工業受注の状況。欧州危機を受けて、欧州への輸出依存度が強い広東省全域の受注状況が極端に悪くなっている。それを懸念しているのだ。それに伴い、香港株も連日大幅に下落している。

 ゴルフをしていても、日本のようにゴルフ談義に花が咲くことはない。互いのスコアの話やゴルフクラブの話、コースの良しあしなど、日本人だったらゴルフをする前からそんな話で延々と盛り上がる。しかし、華僑の資本家にとってゴルフは単なる運動で、それ自体の良しあしやスコアの出来について何ら関心はない。むしろ、メンバーがそろえば早々に切り上げて、もっぱら商売の話に花が咲く。

 「最近の広東省の状況について君はどう思うのか」と、「会長」に話を振られた。華僑のグループのボス、つまり総帥はよく「会長」と言われる。社長はグループのオペレーションをする立場なので格下なのだ。会社の肩書きからは「会長職」になくても尊称してボスを「会長」と呼ぶことが多い。

 「先月実施されるはずだった清華大学MBAコース主催のビジネスツアーがキャンセルになりました。理由は…」。

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