われわれの調査では,ノート・パソコンの2009年における出荷量は1億7100万台(対前年比17%増),液晶モニタは1億6300万台(同3%減),一体型パソコンは600万台(同57%増)となった(詳細レポートはこちらから)。

 ノート・パソコンの出荷のうち,ミニノートPC(画面サイズ10.1型以下)の出荷は3400万台(同107%増)に達し,ノート・パソコン出荷の20%を占めた。市場全体で見れば,液晶モニタの減少をミニノートPCでカバーして成長を維持した状況だ(図1)。

IT機器別出荷推移
図1 IT機器別出荷推移(台数ベース)
DisplaySearchのデータ。

ノートは低価格化で市場拡大,モニタ市場は中国シフトが加速

 2009年のノート・パソコン市場では,低価格なミニノートPCの割合が増加した結果,平均販売価格は前年比20%減の643米ドルまで低下した(図2)。さらに,低価格CPUの出現などで,ミニノートPC以外のノート・パソコンの価格も下落傾向に拍車がかかっている。このため,2010年のノート・パソコン全体の出荷は2億1600万台(前年比26%増)に達する一方,平均販売価格はさらに低下,同15%減の545米ドルとなる。金額ベースの市場規模は同6%増の1169億米ドルにとどまる見込みである。

ノート・パソコン,モニタ出荷推移
図2 ノート・パソコン,モニタ出荷推移(金額ベース)
DisplaySearchのデータ。