厳しい経済状況において、企業の収益性を高め、経営基盤の安定化を図る戦略的選択肢の一つとして新製品開発があります。従来新製品、技術の開発は、各企業で、企業風土や経営形態に基づいて行われてきましたが、課題として、投資(インプット)と開発の成果(アウトプット)に対して経営的評価がなされているかという点にあります。開発プロジェクトの運営手法として、計画的開発プロセス(Planned Development Process)を採用することにより、特に中小企業における新製品開発を成功させることが可能です。計画的開発プロセスでは、開発投資の承認など各ポイントで、経営的な合否判断がなされ、その後はプロジェクトリーダーが中心となって開発プロジェクトが遂行されます。本文では、自動車分野に進出意欲を持つCS化成の新製品開発をとうして開発プロジェクトの進展を検証します。
技術コンサルタント