2009年第3四半期のシリコン・ウエーハの出荷面積は,前期に引き続き大幅に回復した。SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)の2009年11月の発表によると,2009年第3四半期の全世界でのシリコン・ウエーハ出荷面積は,対前四半期比16.9%増,対前年同期比12.1%減の127万2000m2だった(図1)。
電子機器の出荷台数が好調なため,半導体需要は旺盛だ。パソコン用のDRAMは,供給不足で価格が高騰している。また,携帯電話機用ベースバンド・チップ・セット・メーカーの台湾MediaTek社は大幅に売上高を伸ばしている。半導体の生産に使われるシリコン・ウエーハの需要も急速に回復している。今回の不況で古い半導体生産ラインが閉鎖されるなどして200mm以下のウエーハの需要は伸び悩んでいるが,300mmウエーハの出荷は急速に回復した。