2009年3月から上昇を続けていた液晶パネル価格がようやく頭打ちとなった。テレビ向け液晶パネルの指標となる32型の価格は,8月に210米ドルになった後は横ばいで推移しており,9月上旬もほぼ横ばいだった。9月は欧米の年末商戦向けの受注が最も旺盛な時期ではあるものの,6月と7月に深刻だったガラス基板不足が解消に向かっていること,2009年前半に活発だった中国テレビ・メーカーの調達が落ち着き始めたことで,液晶パネルの需給逼迫(ひっぱく)感が解消しつつあることが背景にあるようだ。
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