図1●日本の世帯における情報通信機器の普及率とIP電話利用率の推移(1999年末〜2008年末実績)。出所:総務省,「平成20年通信利用動向調査報告書(世帯編)」(2009年6月)。
図1●日本の世帯における情報通信機器の普及率とIP電話利用率の推移(1999年末〜2008年末実績)。出所:総務省,「平成20年通信利用動向調査報告書(世帯編)」(2009年6月)。
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 携帯電話機やパソコンの世帯普及率は頭打ちであるのに対して,携帯メディア・プレーヤやインターネット対応ゲーム機,IP電話は徐々に普及が進み2008年末で2割を超えた(図1)。総務省が2009年6月に発表した「平成20年通信利用動向調査報告書(世帯編)」*1で明らかになった。

 携帯電話機の2008年末世帯普及率は95.6%,パソコンは同85.9%と,2007年末に比べて世帯普及率上昇幅は1ポイント未満だった。これ対して,2008年末までの1年間に最も普及率が上昇したのが,ワンセグ対応携帯電話機で,対前年同期比15.7ポイント増の42.2%である。携帯電話機所有世帯では44.1%と半数に迫ろうとしている。

 ワンセグ対応携帯電話機の普及スピードには及ばないが,パソコン以外のインターネット対応機器も徐々に普及が進みつつある。インターネット対応家庭用ゲーム機の世帯普及率は2007年末より5.6ポイント増の20.8%,インターネット対応テレビは同3.5ポイント増の15.2%である。また,IP電話の世帯利用率も同2.2ポイント増の21.2%に上昇した。

*1 総務省が全国の20歳以上の世帯主がいる世帯およびその構成員に対し実施。調査票を郵送して回答。調査時期は2009年1月。サンプル数は6256世帯。有効回答数は4515世帯(1万3680人)。有効回答率72.2%。調査結果の概略を2009年4月に発表。報道発表はこちらのPDFの資料(2009年8月時点)を参照。また報告書(世帯編)を2009年6月に総務省のWebに公開した。総務省の情報通信統計データベースのこちらのPDFの資料(2009年8月時点)を参照。