皆さんは,仕事をする上でなくてはならない「こだわりの道具」をお持ちですか? 今回は,私が経営コンサルタントとして活動する上で非常に役に立っている「こだわりの道具」を紹介したいと思います。優れた道具を使うことで,余計なことに手を煩わせずに済み,スキルアップに集中できます。実際,これから紹介する道具は,私のコンサルタントとしてのスキルアップにも多いに役立っている品々です。

確実に収納できるバッグ

 コンサルタントの仕事は「旅から旅へ」という日々の連続であるといっても過言ではありません。ほとんどが,日曜日に家を出て金曜日の夜に戻るというスケジュールです。列車,航空機,タクシーなどでの移動が常にあります。移動中にも仕事をこなすために,「すぐに書類を出し入れできる」「雨が降っていても書類が濡れにくい」「航空機内において座席の下に瞬時に収納できる」――といった機動性に富んだバッグを求め続けていました。

 もう30年近く前のことですが,海外出張する際の航空機で,バッグの寸法が座席下のスペースより数センチほど大きいために,バッグを収納できないことがありました。バッグを使用するたび,収納するたびにシートベルトを外して立ち上がる煩わしさは,今でも忘れられません。航空機によって座席下の寸法がわずかに異なるため,そのバッグを収納できないことがあったのです。

 このような煩わしさから解放されるため,私は,機内への持ち込みが可能で座席下に確実に収納できるバッグを探し続けました。そしてついに見つけたのが,「Louis Vuitton」ブランド(仏LVMH社)のバッグと日本航空製のバッグです。Louis Vuittonのバッグは,コンサルタントが持ち歩くには少々派手だと思いましたので,日本航空製のバッグを購入し,今でも使い続けています。私の要求を100%満たしてくれる機能を持ったバッグです。これにより,「収納できないかもしれない」という不安を払拭し,スキルアップに集中できるようになりました。

最高に書き心地の良い万年筆

 同じく航空機内での話です。機内で万年筆を使って書き物をしていると,気圧の変化によってインクが出てこなくなることがあります。これもまた,集中力がそがれる要因になるのです。

 そこで「機内でもかすれずに書ける万年筆」を探し求めました。そうして見つけたのが独Montblanc社製の万年筆です。この万年筆は,機内でも全くかすれることなくインクが出てきます。さらに,スペアインクを入れておける構造になっているので,たとえ使用中にインクが空になってもスペアと入れ替えることで使い続けられます。後は,目的地に到着してからスペアインクを補充しておけば,インク切れの心配もありません。「機内でもかすれずに…」という機能を求めていたら,オマケが付いてきた格好です。この万年筆は,使用者の立場に立って機能を充実させた一品といえます。

圧倒的に軽い折り畳み傘

 外出する機会の多いコンサルタントにとって,折り畳み傘は必需品の一つです。折り畳み傘に求めるのは,小さくて軽いことです。持ち歩くバッグには書類や着替えを入れていますので,折り畳み傘はなるべく小さくて軽量のものが欲しいのです。10本以上の折り畳み傘を購入してきましたが,どれも今ひとつという気がして,シックリとしませんでした。

 ところが横浜の街を歩いている時,偶然に私のニーズを満たす折り畳み傘を見付けたのです。質量は114gで携帯電話機と同じくらいです。価格は3150円でした。皆さんの中には「折り畳み傘にそんなにお金を掛けるなんて」と思う方もいるかもしれません。実際,高いという方も多数います。しかし,折り畳み傘を持ち歩く機会が多い私にとっては,最高の折り畳み傘なのです。重要なのは,金額の多寡ではなくて,その価値に見合っているかということです。