PNDとして現実的なのは,次の2社の製品だろう。

 ・米Garmin社製
 ・オランダTomTom社製

 Garmin社製の製品は,日本国内向けの製品も発売されているので,簡単に入手が可能だが,TomTom社製のものは「Expansys)」などで,海外から輸入することになるだろう。

 海外の地図は,SDカードで提供される。Garmin社製であれば,米国は3万円以下。ヨーロッパの地図は,全体で5万円以下。国別だと多少安い。中国の地図が2万円以下で提供され始めている。

 ヨーロッパをカーナビを使ってドライブしようとすれば,やはり10万円近い投資が必要ということになる。しかも,フル仕様のカーナビに比べると,使い勝手は悪い。しかし,あるのとないのでは大違いだろう。

(2)携帯電話機に付属のGPS機能

  現地でGPS付き携帯電話機からGoogle Mapsにアクセスできれば,GPS機能も使えるし,非常に便利。アメリカでは,ナビ機能まで使えるようだ。しかし,Google Mapsのデータ量はかなり多いので,やはりアクセス料金が気になる。

 海外製の電話機,あるいはスマートフォンであれば,地図が使えるのは当然である。最近,フィンランドNokia社は,カメラ,メディア・プレーヤーの次にGPS機能を戦略的サービスとして位置付けている。Nokiaのサイトから,世界の地図を無料でダウンロードすることができる。

  この地図は,本来,単独で使用可能なのであるが,設定でインターネットへのアクセスを禁止しておかないと,いくら地図データを本体内部に持っていても,なぜかインターネットとのアクセスを繰り返し,かなりのアクセス料金を取られることになる。