世界的にみて地図が完全に公開されている国は,アメリカ,カナダ,ヨーロッパほぼ全域,日本, オーストラリア,ニュージーランド,などであって,これらの国であれば,われわれが使えるナビ情報付き地図が入手可能である。

 このところ格段の進歩をしているのが,中国の地図である。米Garmin社は,中国の地図の提供をはじめた。

 それ以外の国だと,Google Mapsの情報量からも分かるように,カーナビ用の地図を入手しようとしても,アジアの何カ国かを除いて望み薄である。多少参考になる程度の地図しかない。

 このような状態であるので,行く先によって準備するものが全く違うのが現実である。しかも,訪問する頻度によって投資できる金額が決まるだろうから,最適な選択はなかなか難しい。

現実的な機器の選択

 まずは,地図情報が完全な国を対象としたい。機器として,現実的な解は,以下の二種類だろう。

 (1)ポータブルナビ(以下PND:Personal Navigation Device)
 (2)携帯電話機付属のGPS機能
 しばらく前までは,PDAという解もあったのだが,どうも,消滅しつつあるように思える。

(1)PND

  日本でも最近になってPNDが売られるようになった。しかし,海外に持って行っても使える機能を付与したものは例外的である。やはり外国製のポータブルGPS(PND)を買うことになるだろう。本体は,いずれも5万円以下で購入可能。