【このコラムは…】
 2007年,グループの年間世界生産台数が,米General Motorsを抜いて遂に1位になったトヨタ自動車。2009年には,年間1000万台の販売計画を目指すなど,米ビッグスリーを尻目に,着実に成長し続けている。また,いち早くハイブリッド車「プリウス」を販売するなど,環境対策においてもライバル他社を牽引している。

 今や日本のエクセレント・カンパニーの筆頭に名が挙がるトヨタ自動車。その強さの秘訣は,どこにあるのか? 読者から「記事として最も取り上げて欲しい」という要望が多いトヨタ自動車。そのトヨタのグローバル生産の現状と課題,成長性を確保するための方向性などを,生産分野担当の副社長・内山田竹志氏の講演から探る。。
※本記事は,2008年2月19~21日に開催された「2008生産革新総合大会」のオープニングセッションにおいて,『トヨタ自動車の目指す「モノづくり」』というタイトルで内山田氏が講演した内容をまとめたものです。