トヨタ自動車は2015年4月6日に発表した、部分改良した小型ハッチバック車「オーリス」にカメラとレーザーレーダーを組み合わせた自動ブレーキ「Safety Sense C」を設定した。新たに追加した排気量1.2Lのターボエンジン車、これまである1.8Lの自然吸気エンジン車に標準装着し、1.5Lの自然吸気エンジン車にオプション設定した。オプションで追加する場合は5万4000円から。Safety Sense Cを搭載したのは、4月1日に部分改良して発売した「カローラ」に次いで2車種目。

 オーリスの部分改良車を展示した会場では、Safety Sense Cの自動ブレーキのデモを実施した。30km/hまで車速を上げ、アクセルを離した状態で車両を模擬したターゲットに向かうと、運転者がブレーキを踏まなくても自動ブレーキがかかり、障害物の約1m手前で停止した。

 自動ブレーキはレーン逸脱警報装置、ハイビーム自動切り替え機能、先行車発進告知機能とセットで提供される。カメラは主に先行車の有無や車線および対向車のヘッドランプなどを検出し、レーザーレーダーで先行車との距離を測定する。

 停止している車両との衝突を避けられる速度は30km/hまで。速度がそれ以上となると、衝突被害を軽減することはできるが、完全に停止はできない。ただし、速度が10~80km/hで作動するため、実際に発生している追突事故の80%以上に対応するという。