図1◎「オデッセイは常にミニバンの既成概念を打ち破ってきた。4代目は究極のオデッセイを目指した」(福井社長)。
図1◎「オデッセイは常にミニバンの既成概念を打ち破ってきた。4代目は究極のオデッセイを目指した」(福井社長)。
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 ホンダは2008年10月16日、4代目となる新型ミニバン「オデッセイ」を発表した。先代で導入した低床プラットフォームを継承して利用するが、全高を5mm抑えて立体駐車場での使い勝手を高めたほか、パワートレーンの改良で燃費性能を強化した。カメラで車両周囲の映像を表示する「マルチビューカメラシステム」など先進機能も採用する。発売は2008年10月17日で、価格は259万円から。月間販売目標は4000台。埼玉製作所で生産する。

 パワートレーンは、排気量2.4Lの直列4気筒エンジン「K24A」に、CVT(無段変速機)もしくは5速AT(自動変速機)を組み合わせる。最高出力は127kW(173PS)で、最大トルクは222N・m。エンジンやCVTの改良で、先代と比べ最高出力で9kW(13PS)、最大トルクで4N・m増えた。燃費は10・15モード走行が13.2km/L、JC08モード走行が12.4km/L。10・15モード走行は先代比で約8%(1.0km/L)向上した。サスペンション形式は、前後ともにダブルウイッシュボーン式。

 車両寸法は全長4800×全幅1800×全高1545mmで、ホイールベースが2830mm。先代と比べて、全長は30mm伸びて、全高は5mm短くなった。そのほかは同じ。フロントピラーの幅は先代よりも約30%細くすることで斜め前方の視認性を高めた。3列シート7人乗りで、2列目シート下の構造を工夫することで3列目の乗員の足元スペースを拡大した。

 EPS(電動パワーステアリング)とESC(横滑り防止装置)が連携して、コーナーなどで車両の挙動を安定化させる「モーションアダプティブEPS」を全車に標準装備する。また、車両前後左右に設置したCCDカメラで車両周囲の映像を俯瞰(ふかん)する「マルチビューカメラシステム」をオプションで用意する。このほか、ミリ波レーダを用いる先行車追従機能やプリクラッシュ・セーフティ・システム、CMOSカメラを用いる車線維持支援システムも用意する。

【動画】新型「オデッセイ」をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)

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図2◎フロントビュー。
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図3◎リアビュー。
図3◎リアビュー。
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図4◎スポーティーなグレード「アブソルート」。高出力なエンジンを搭載する。
図4◎スポーティーなグレード「アブソルート」。高出力なエンジンを搭載する。
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図5◎インパネ。初めての人でも、直感的に操作できるようにスイッチ類を配置した。
図5◎インパネ。初めての人でも、直感的に操作できるようにスイッチ類を配置した。
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図6◎室内。2列目シートの左右乗員間距離をつめたことで、ドアまでのヘッドクリアランスを広げたほか、2列目から前方の視認性を高めた。2列目のアームレスト部を前に倒すと、2列目のシートの間に空間が生まれるため、3列目の乗員に開放感を持たせることができた。先代はアームレストを倒しても、アームレストの格納部は残っていた。
図6◎室内。2列目シートの左右乗員間距離をつめたことで、ドアまでのヘッドクリアランスを広げたほか、2列目から前方の視認性を高めた。2列目のアームレスト部を前に倒すと、2列目のシートの間に空間が生まれるため、3列目の乗員に開放感を持たせることができた。先代はアームレストを倒しても、アームレストの格納部は残っていた。
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