アジアや欧米では,どのような商品がヒットしたのか。現地からの報告では,豆乳メーカーや学習用タブレット端末,超高速電動アシスト付き自転車など,日本では聞いたことがない商品が次々と挙がってきた。オリジナル商品をヒットに押し上げた各地域の実情を,現地からレポートする。
連載
グローバルな市場を学ぶ-今どきのヒット商品
目次
-
第5回:ドイツ . 省エネ家電が人気,電動アシスト付き自転車も利用増
米Apple Inc.の「iPhone」や「iPad」の売れ行きが好調だったという点は,ドイツも同じである。このほかに,2010年は薄型テレビの販売が好調だった。特に,南アフリカで開催されたサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)の期間には,量販店で品薄になるほど薄型テレビが売れた(図1)。
-
第4回:韓国 . 受験に欠かせない,学習用タブレット端末
韓国の2010年は,スマートフォンとモバイル・インターネットなしでは語れない。特に,2010年9月末で出荷台数が500万台を突破したスマートフォンは,人々や社会を変えたとまでいわれている。
-
第3回:中国 . 豆乳メーカーなど,生活に密着した家電が人気
2010年に中国でヒットしたエレクトロニクス製品は,液晶テレビやスマートフォン,ノート・パソコンなどがある。このほか,電子書籍端末や豆乳製造機(豆乳メーカー),ネットワークHDプレーヤー,家庭用ポータブル医療機器なども人気だった。
-
第2回:台湾 . Twitterを圧倒した,ゲーム的Webサービスが普及
台湾の人々は,よく知られているように日本の流行を好意的に受け入れている。経済力も高い。IMF(国際通貨基金)によると,あくまで購買力平価ベースながら,台湾は2010年に一人当たりGDPが過去最高の3万4743米ドルとなり,日本を抜く注1)。
-
第1回:米国 . 存在感増すAndroid端末,スマートフォン発のゲームが人気
米国では,2007年発売の米Apple Inc.の「iPhone」から始まったスマートフォン・ブームが,いまだに続いている状態だ。2010年には「iPhone 4」や「iPad」の追加によって,携帯端末市場は大騒ぎとなった。