イラストレーターはどこの会社に入ればなれますか?

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10月、デザイン系大学での就職活動キックオフ講座です。デザイナーを目指す道は残り3つ、メーカー系デザイン実習、広告代理店の選考、個人デザイン事務所へのピンポン、といろんな話をして、講座が終わりました。すると、一番前で真剣に聞いていた一人の女子学生がつつー、と質問にやってきました。

「私、イラストレーターになりたいんですが、メーカー、広告代理店、個人事務所のどの会社に入ればなれるんですか」

え。 そこから?イラストレーターはどの会社かな、なんていう疑問を抱いていたなら、この90分の話はまるで頭に入っていなかったことになります。

いやぁ、今どき、正社員イラストレーターを抱える会社はないんだよなぁ。

イラストレーターは個人事業主。
コピーライターや作家も個人事業主。
会社には所属していないんだよ。

なんて言ったらショックすぎてしまうかしら。

自営業って言ったほうがわかるかな。

出版社とかに自分で自分を売り込んで仕事するの

ポートフォリオできている?

コンペで賞とったことある?

ああ・・・どういっても「イラストレーターになりたいなぁ」とほんわか大学生活を過ごしてしまった彼女の夢を覚ましてしまうことになるのです。言うべきか言わざるべきか、それが問題です。

イラストレーターへのルートマップ

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仕事と考えると大変厳しい道のりではありますが、イラストレーターを目指す道はあります。まず、美術系大学、イラスト専門学校の、学生のうちから情報の発信をすることが求められます。個人のHPをもち、作品を発表したり、コンペティションで賞を取ったりといった市場実績を積みます。これらの市場実績を踏まえて、出版社に原稿を持ち込みます。