3月11日に発生した東日本大震災は、製造業の現役エンジニアだけでなく、将来のエンジニアを目指す理系学生にも大きな影響を与えました。震災を経験したことで、将来の仕事や就職に対する意識が変わったという理系学生も多くいます。今回の震災で最も強く感じたことは何か、復興に向けたエンジニアの役割とは、復興のために自分はどのように働きたいか――。このような質問に対して、247の有効回答を得ました。このうち231人が学生・生徒でした。

回答者のプロフィール
回答者のプロフィール

 回答者のプロフィールを見ると、最も多かったのが「大学院生(修士課程)」で、回答者の約1/2を占めました。次に多かったのが「学部生(4年生大学)」で、修士生と学部生を合わせると回答者全体の約3/4を占めています。このほか、博士課程に進学されている方から5%、高専生から4%、高校生からも3%の回答がありました。

回答者の研究分野
回答者の研究分野

 研究分野に関しては、「電気・電子系」「機械系」「化学系」「情報通信系」の順番に多くなりました。電気・電子系と機械系を合わせると、回答者全体の約1/2を占めました。3番目に多い化学系からも15%の回答がありました。

回答者の進路希望
回答者の進路希望

 希望する進路に関しては、技術者として企業などに就職することを希望する方が、回答者全体の77%を占めるという結果となりました。

 今回の調査は、2011年4月13日~25日にWebサイト上で実施しました。「Tech-On!Campus」の読者を対象に、アンケート用URLを告知した上で回答を依頼。274の有効回答を得ました。このうち231人は学生(大学生・大学院生など)および生徒(高校生)でした。