進路の話し合いは、社会への「儀式」です。これは家族全員で、お父さんお母さん、兄弟、祖父母がいれば祖父母も入れて「家族会議」をしてください。

 話し合いは、1~7のステップで話し合います。

(1)雇用形態…正社員になるか、卒業後の猶予はあるか
(2)阻害要因…履修単位、アルバイト、部活動、恋愛事情
(3)勤務地…将来を含めて地元か、全国か
(4)職種…なってほしい職種、心配な職種、なりたい職種
(5)会社/業種…入ってほしい、入ってもいい、入ってほしくない
(6)受験企業の決定…エントリー100社
(7)資金…必要費用の算出、上限の提示

 この話し合いの中で、親は「老後の不安」「子の過大評価」「子の過小評価」についても口にします。兄弟姉妹は「自分との比較」「自分の人生設計」について主張します。

 本人は「僕の夢」「やりたいこと」「自信がないこと」だけでなく、「卒業できるか」「アルバイト」「最後の大会」「彼女との約束」など、進路を考えるにあたって不都合でいいにくいことも伝えます。

「お父さんの期待とお母さんの期待が違う」
「本人を差し置いてお母さんとお姉ちゃんが話し合っている」
「お母さんが伝書バトのようにお父さんと息子をつないでいる」

 このような話はよくありますが、これでは、進路の方向性は一向に定まりません。

 だから家族会議がとても重要なのです。この家族会議で決まったことを決定事項とすることで、行動に移すことができるからです。

 親子の就活ギャップの解決法、それは、家族会議です。