能力の自己評価が高くプライドも高い“一点盲目型”の学生は、人気企業ランキング上位の企業名を挙げて、「学びを活かしたい」「絶対この会社に入りたい」という傾向があります。

 能力の自己評価が中くらいでプライドが高い“宣言満足型”の学生は、「音楽系」「エンターテイメント系」「航空系」「化粧品系」「マスコミ系」など、業界を“系”で言います。「地味な仕事はしたくない」「企画がやりたい」など、企業の冠や、華やかな仕事の一面しか見ていない傾向があります。

 能力の自己評価が低くてプライドが高い“非凡自慢型”の学生は、「作家」「漫画家」「イラストレーター」「コピーライター」「ミュージシャン」「アーティスト」「海外ボランティア」「スポーツコメンテーター」「写真家」など、企業にない職種を言います。「小さくまとまりたくない」「海外に住みたい」など、みんなと一緒に就職活動することはかっこ悪いとするスタンスを取る傾向があります。

 能力の自己評価は中から高でプライドも中くらいの“就職に対して迷い腰”の学生は、「就職/進学」と「公務員/教員/民間」の間を蛇行する傾向があります。

 能力の自己評価が高いけれどプライドは高くない“学びに引きこもり型”の学生は、「留学・進学」「専門学校」「ワーキングホリデー」など就職以外の道を見つけてきます。「もっと学びたい」「まだ学びが足りない」など、社会に出ない理由を、自分を謙遜するようにいう傾向があります。

 能力の自己評価も中くらいでプライドも中くらいの学生は、就職に対して及び腰です。「興味がない」「好きじゃない」と印籠をふりかざしてみたり、「就職活動が怖い」「自分に合う仕事がわからない」と恐怖や不安が前面にきたり、「就職活動やりたくない」「入れればどこでもいい」と投げやりになってみたりする傾向があります。この“就職に対して及び腰”の学生が一番多いです。

 能力の自己評価もプライドも低い“就職に対して逃げ腰”の学生は、「フリーターでもいい」と、就職活動そのものから逃げようとする傾向があります。

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 次回は,このような学生が就職活動においてどのようなリスクを抱えているのか,学生のタイプ別に解説します。