「社会人ならではの出費」に関するアンケート結果を,調査会社のドゥ・ハウスが発表した。「新社会人に贈る」という位置付けでアンケート調査を実施,全国の30代から50代までの有職社会人男女3302人の回答を得た(プレス・リリース)。

 調査結果によると,「社会人ならでは」と感じる出費のトップには「お酒を伴う交際費」が挙がった。内容はいわゆる「飲みニケーション」(飲み+コミュニケーションの意味)や,「忘年会・歓送迎会」といったもの。「後輩におごる」という回答も目立った。お酒を伴う交際費は,20歳以上になれば学生生活においてもあり得る出費だが,「交際する人の数が学生時代とは比べものにならないことを指している」と,同社は見る。日々の対人コミュニケーションの量が格段に増えることが,学生と社会人の大きな違いの一つと言えるかもしれないとする。

 また,「生活費の使い方のアドバイス」では,「まずは貯金をして,いざという時に備える」というように「貯金をしよう」というアドバイスが圧倒的となった。一方,貯めることではなく使うことに関するアドバイスでは,「自分に対する投資」と「コミュニケーション」に関するものが多い。なお,生活費の使い道として,物として残るものを挙げる回答が圧倒的に少なかったという。「残るのは物や形としてではなく,自分の中にということではないか。『自分の中に何かが残る,活きたお金の使い方をしてほしい』という,新社会人に対するメッセージが込められている」と,ドゥ・ハウスは調査結果を分析する。