産業能率大学は,毎年恒例となっている,新入社員を対象に「理想の上司」を尋ねる調査を実施した。2010年度の新入社員に調査した結果,「理想の男性上司」は2年連続でイチローさん,「理想の女性上司」は天海祐希さんが初めてトップとなった(発表資料)。

 イチローさんは「態度や姿勢が手本になりそう」(53.7%)などが評価された。天海さんは「適切なアドバイスをしてくれそう」(50.9%)などと支持されている。厳しい就職氷河期をくぐり抜け先行き不透明な時代に,男性上司(イチロー選手)の成果を達成し続ける姿を手本に,女性上司(天海祐希さん)の助言を得ながら,自分自身を高めて生き抜いていきたいという思いを読み取ることができる,と産能大は言う。

 今回は新たに,新入社員が上司に求める“指導スタイル”と“ソーシャル・スタイル(他者から観察できる行動特性)”についても調査している。指導については,説明よりもやらせてみることを重視し,仕事を進めながら自らのやり方を教えるような「感覚主導派」を望む回答が多かった。ソーシャル・スタイルについては,「友好型」(ファシリテーティング・スタイル)を望む声が多くあったという。

新入社員の理想の上司ベスト10
産業能率大学のデータ
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