仕事で英語を使うのは,どのような場面?

 製造業の仕事は,グローバル化が急速に進んでいます。はじめから日本だけを対象にした製品や事業は少なく,世界市場をターゲットにした製品や事業がほとんどといっても過言ではないでしょう。また,技術に国境はありません。

 世界を舞台に仕事をする上で欠かせないのが,英語です。そこで,先輩技術者は,仕事のどのような場面で英語を使っているのかについて聞いてみました(Q3)。

Q3 現在の仕事では,英語をどのような場面で使っていますか(複数選択)
技術情報や製品情報の入手で約2/3,メールでのやり取りで半数近くが,英語を使用。回答数は1053。
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 最も多かったのは,「技術情報や製品情報の入手」(65.4%)でした。Tech-On!読者の回答者の約2/3が,技術情報や製品情報を入手するために英語を使用しているという結果になりました。論文も含めて,最先端の技術情報の多くは英語で流通しています。製品情報についても,グローバルな製品であれば,当然英語が中心になります。

 2番目に多かったのが,「メールでのやり取り」(45.7%)です。回答者の半数近くが,英語でメールのやり取りをしています。世界市場をターゲットにした事業や製品の仕事をしていれば,外国人とメールを交わす機会も自然と出てくるといえるでしょう。なお,3番目は「ミーティングでの議論」(21.1%)でした。

 その他の回答者の自由記入では,「海外出張」「海外顧客へのプレゼン」「海外駐在」といった回答が目につきました。(筆者もそうでしたが)英語が苦手な学生の方にとっては,仕事で英語を使わなければならないというのは,非常に不安に感じられるかもしれません。しかし,英語が苦手でも,必要に迫られれば何とかなる,という指摘は少なくありません。「学生時代の英語の成績は赤点ギリギリでしたが,今では英語で現地と会話しています」という,勇気づけられるような回答もありました。