技術/製品が世の中に出たときや,課題を乗り越えたときに,やりがいを感じる

 次に,「技術者としてやりがいを感じるとき」について聞いてみました(Q3)。その中で,50%を超える特に高い支持を集めたのが,1位の「自分が手がけた技術や製品が実用化され,世の中に出たとき」(59.0%)と,「苦しみながらも技術課題を乗り越えたとき」(54.5%)でした。

Q3 技術者としてやりがいを感じるのは,どのようなときですか(複数選択)
技術者になって良かったと「大いに感じる」「やや感じる」と答えてくれた回答者に聞いた。回答数は949。
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 一つの技術を実用レベルに引き上げ,さらに量産化へ導く過程では,様々な技術課題に直面します。あまりの課題の多さや,技術障壁の高さに,「乗り越えるのはとても無理」と思えるようなテーマも少なくありません。解決のアプローチを少しずつ絞りながら,問題点を一つずつつぶしていく,地道な取り組みの日々が続きます。こうして苦しみながらも課題を乗り越えたとき,そして実用化や製品化にこぎ着けたときに,技術者は大きな「やりがい」を実感できるようです。

 このほかでは,3位~6位の項目が40%弱という比較的高い支持を集めました。3番目に多かったのは,「自分が手がけた製品や技術によって,会社の売り上げや収益に貢献できたとき」の39.7%。4番目に多かったのが,「顧客の要望に応えることができて,感謝されたとき」の38.5%。5番目に多かったのが,「自分のアイデアが採用されたとき」の38.4%。6番目に多かったのが,「開発中の試作品が動いたとき」の37.8%でした。