皆さん、はじめまして。ひろりんママです。ふと気がつくと会社に入って25年たちました。入社当時はパンダのように、周囲のおじさんたちから、もの珍しく構われたり、面倒を見られたりしましたが、ふと気がつくとマネジメント管理職。「思えば遠くへきたもんだ」というのが実感です。

 最近は、新入社員研修にもよく呼ばれます。その席でよく聞かれる質問が「ワークライフバランスを上手にやるコツはなんですか」。う~ん、毎日、ドタバタとさまざまなハードルを越えながら何とか、その日を暮らしている身としては、とても皆さんの期待に添えるお答えはできそうにありません。でも、きっと昔の私がそうであったように、働いてみないと分からないことってあるんですよね。

 このコラムでは、働きウーマンが煮詰まらずに仕事を続けていけるヒントをテーマにしたいと思っています。ライフスタイルは人それぞれ。価値観も人それぞれなので、例え悩みを相談されたとしても「これが正解」と言えるようなものはないんだと思います。ただ、私の25年の働きウーマン生活の経験から、少しでも皆さんが生きやすくなるヒントを見つけてくれたらなあと願っています。よろしくお付き合いくださいね。こんなことを聞いてみたいというコメントもお待ちしています(編集部注:コメントはこちらからお願いいたします)。お役に立てるかどうかは分かりませんが、このコラムで順次、取り上げていけたらなあと思っています。

 人生ちょうど折り返し地点にさしかかったせいか、最近は、若い女性たちからいろんな相談を受けるようになりました。悩みはさまざま。恋愛、結婚、離婚、仕事、転職、留学。どれも一通り経験しているせいか(笑)、体験談を聞きたいという人が多いのです。でもね、人生なんて、他の人の人生を生きられるわけじゃなし、所詮、悩みを聞いたところで役に立つアドバイスなんて、できません。

 そんなときに役に立つのが、我が家の女性たちに伝わる言い伝えのいくつかです。ひろりんママの家はなぜか、女性が家を継ぐ家系。家業を守り、子どもを育て、世代をつないできた深い知恵が、何気ない言い伝えに込められて、う~んと考えさせられるものも多いんです。私自身、照る日、曇る日。いろんな場面で助けられてきたというのが実感です。

 例えば「人生は桃の皮。剥ける時あり。剥けない時あり」。