竣工式の様子
竣工式の様子
(出所:Abalance)
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「ソーラードリラー」による杭打ち工法
「ソーラードリラー」による杭打ち工法
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 IT、建設機械、クリーンエネルギー関連事業を手掛けるAbalanceの子会社で太陽光発電事業を手掛けるWWB(東京都品川区)は1月23日、ベトナム南部の都市・ニャチャン(Nha Trang)において太陽光発電所を竣工し、事業用地で起工式を開催したと発表した。

 同社製品の太陽光パネル「マクサ(Maxar)」を採用するほか、設置工事には同社の杭打ちシステム「ソーラードリラー」を導入する。また、現地におけるプロジェクトコンサルティングとして関連企業であるVNREE(Vietnam Renewable Energy Engineering Joint Stock Company)へ発注するなど、グループ企業が連携する。出力規模などプロジェクトの概要については未公表。

 ベトナムでは昨今、政府が開発目標を掲げるなど、再生可能エネルギーの普及が進んでいる。全国各地で太陽光、風力、水力発電などのプロジェクトが存在し、世界各国の企業からの投資や開発が行われている。同社もベトナムを東南アジアにおける最重要市場と位置付けている。

 2018年4月には、同社の関連会社であるFUJISOLAR(東京都品川区)が、ベトナムで太陽光パネルの製造・加工・組み立て事業を展開するVSUN(VIETNAM SUNERGY COMPANY LIMITED)の株式100%を取得した。VSUNは、北米、欧州、豪州を中心に高効率太陽光パネルを供給している。

 このほか、同社の東南アジア地区における取り組みとしては、2018年3月にカンボジアで200~300MW規模の太陽光発電所を開発するプロジェクトについて覚書(MOU)を締結した。カンボジアには無電化地域が多く存在する一方、世界各国から開発投資が行われており、今後、経済発展に伴う電力需要の増大が見込まれている。