リチウムイオン蓄電池モジュール(12セルモジュール)(出所:GSユアサ)
リチウムイオン蓄電池モジュール(12セルモジュール)(出所:GSユアサ)
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リチウムイオン蓄電池システムを収納した建屋(出所:GSユアサ)
リチウムイオン蓄電池システムを収納した建屋(出所:GSユアサ)
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 GSユアサは、九州電力による蓄電池を使った周波数調整の実証試験に同社のリチウムイオン蓄電池システムが採用され、順調に稼働していると11月15日に発表した。同実証プロジェクトは、離島に太陽光や風力発電を導入した場合、系統電力の周波数変動を蓄電池の充放電で最適制御することを目指したもので、長崎県壱岐市の変電所に蓄電池を設置して実施する。2013年3月から蓄電池の運用が始まり、2014年度まで実施する。

 今回、納入したリチウムイオン蓄電池システムは、96モジュール(16直列×6並列)を収納した蓄電池盤8ユニットで構成され、横幅10m×奥行7mの建屋2棟に設置。総容量は1616kWh、公称電圧710.4Vとなっている。直流800V級のパワーコンディショナー(PCS)に対応し、6並列を一元管理する統合BMU(バッテリーマネジメントユニット)を搭載する。従来の同社製リチウムイオン蓄電池システムと比べて、体積12%減、質量17%減となる小型・軽量化を実現したという。