神山 宏二氏
富士写真フイルム 執行役員
R&D統括本部 先進コア技術研究所長 兼 新商品推進室長

 富士写真フイルムは,2006年~2010年の5年間で約460億円を投じて新しい研究開発拠点を開設する。狙いは新規事業の創出にある。化学をはじめ機械や電気などの幅広い技術を保有することを強みとして,複数の技術分野を組み合わせた新しいコア技術の開拓に力を注ぐ。新拠点開設のキーパーソンである神山氏に,その狙いと成功への胸算用を聞く。(聞き手=本誌編集長,浅見 直樹)

かみやま こうじ
1946年生まれ。1971年に富士写真フイルムに入社。新種光学ガラスの研究開発に携わった後,デジタル・イメージングの重要部品である光デバイスの研究開発を推進し,デジタル・フォト・プリンティング・システム「Frontier」のカギとなる青色および緑色レーザなどを開発。1999年に宮台技術開発センターの研究部長,2003年に執行役員 宮台技術開発センター次長となり,2004年1月より現職。同年6月からは新商品推進室長を兼務。