特集

次世代Windowsの破壊力

ARM版投入で変わる勢力図
解説2

「テレビの波を開放せよ」、TVホワイトスペースに脚光

米国を中心に取り組みが活発化へ
NEレポート
寄稿

パワー・デバイスに関する
特許を活用した戦略(後編)

大嶋 洋一 氏
特許庁 特許審査第三部 半導体機器 先任上席審査官
村岡 一磨 氏、原 和秀 氏
特許庁 特許審査第三部 半導体機器 審査官
インタビュー

ICTとデザインで
LED照明を進化させたい

柏原 孝 氏
内田洋行 代表取締役社長
インサイド

医療や健康に注力のPhilips
可視光や超音波を駆使

ドキュメンタリー

昨日の友は今日の敵

日米半導体協定の終結(第2回)
NEアカデミー
ETロボコンの事例で学ぶ モデル活用の効能(最終回:参加チームの事例(3))

モデルで定義不足の部分が
ソースの安定性を下げる

NEセミナー・セレクション
NFC Japan 2011 ~ポストFeliCa時代をにらみ“おサイフ”の次を創れ~(第1回)

対応スマホ登場で活気付くNFC
“裏方”NFC Forumの役割とは

クローズアップ
  • クルマ:タイヤから路面状態を判定、振動発電機を使って電源を確保
  • 部品/部材:携帯機器への太陽電池の搭載を、制御ICが後押し
  • 組み込みソフト:機能安全規格への対応にらみ、無償のトレーサビリティ管理ツールを開発へ
技術者の本棚: 著者に聞く

機器開発の発想を変えるキッカケに

佐々木 俊尚 氏
フリー・ジャーナリスト
キーワード

Bluetooth low energy

編集長から

 昨日の友は今日の敵――。最新号で掲載している、日米半導体協定の終結交渉に関する「ドキュメンタリー」のタイトルです。このタイトル通りの事象、実は産業界ではよく起きています。最近では、米Apple社と韓国Samsung Electronics社のスマートフォンなどをめぐる特許係争、ドイツVolkswagen社とスズキの提携解消問題、オリンパスの社長解任騒動などが話題です。

 そして、今号の特集で取り上げたMicrosoft社と米Intel社。両社の関係は“Wintel”として一蓮托生でしたが、ここにきて変わり始めています。本文中でも書きましたが、まるで潰し合いのように、それぞれが主催するイベント「BUILD」と「Intel Developer Forum」が同じ日程で開催されたのです。

 従来、パソコンでは「x86プロセサにWindows OS」という組み合わせが当たり前でした。それが2012年にMicrosoft社が投入予定の次期Windows「Windows 8」では、従来のx86プロセサ向けだけでなく、ARM系SoC向けも投入されます。これによってMicrosoft社とIntel社の蜜月関係に大きな変化が訪れそうです。ARM系SoCに接近するMicrosoft社の狙いはどこにあるのか、“Windows on ARM”はエレクトロニクス業界にどんな影響を与えるのか、技術面から見たWindows 8の実力はどうなのか…。こうした視点から最新号の特集「次世代Windowsの破壊力~ARM版投入で変わる勢力図~」をまとめました。

 このほか最新号では、先日開催された展示会「CEATEC JAPAN 2011」の詳報解説「東日本大震災で出展に変化、エネルギー関連が中心に」、米国での「TVホワイトスペース」をめぐる動向をまとめた解説「『テレビの波を開放せよ』、TVホワイトスペースに脚光」、NEレポート「影響広がるタイの大規模洪水」、省エネの技術革新を担うワイド・バンドギャップ半導体に関する寄稿「パワー・デバイスに関する特許を活用した戦略(後編)」、短期集中連載 NEセミナーSelectionの新連載「 NFC Japan 2011~ポストFeliCa時代をにらみ“おサイフ”の次を創れ~」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

日経エレクトロニクス編集長  田野倉 保雄

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