特集

無線LAN 新たな挑戦

テレビ、白物、スマートグリッドを射程に
スペシャル・インタビュー

システムLSIとモバイル、Samsungはこう攻める

各事業担当役員に聞く
NEレポート
論文

車載向け基板実装に道拓く
150℃で使えるPbフリーはんだ

古澤 彰男 氏、森 将人 氏、北浦 秀敏 氏、日根 清裕 氏
パナソニック 生産革新本部 生産技術研究所
ワールド・レポート from 米国

大型蓄電池を送電網に接続
周波数安定市場に熱視線

ドキュメンタリー

ここしか入りませんから!

富士重工業 車載ステレオ・カメラの開発(第2回)
NEアカデミー
ETロボコンの事例で学ぶ モデル活用の効能(第2回:参加チームの事例(1))

似た知識の点在が問題
モデルを修正して構造を簡単に

クローズアップ
  • モバイル:12億米ドルの買収劇から1年4カ月、HPが「webOS」端末事業を打ち切り
  • ディスプレイ:高付加価値化が進む中小型液晶、ソニーはRGB+W方式で消費電力半減へ
  • デジタルヘルス:計画停電時の医療水準低下が浮き彫りに、医療機器の蓄電池搭載や省エネにも脚光
キーワード

EPUB

編集長から

 無線LAN(Wi-Fi)の適用分野が今、さらに拡大しようとしています。その範囲は従来のパソコンや周辺機器、スマートフォンなどから、テレビやエアコン、医療機器、車載機器などに広がりつつあります。

 こうした動きの背景には、何があるのでしょうか。ご想像がすぐ付くかと思いますが、スマートフォンやタブレット端末の存在があります。ほぼすべて、無線LAN機能が載っています。これを受けて、無線LAN用送受信ICの出荷額は右肩上がり。2011年には、年間10億個を突破する勢いです。結果、量産効果によって低価格化が進み、その恩恵を受ける形でテレビや白物家電にまで、無線LAN機能が裾野を広げようとしているわけです。

 以上述べたような無線LANを取り巻く最近の動きや今後の展開のほか、将来の無線サービスを担う次世代仕様の策定状況、そして無線LANモジュールの開発動向などを最新号の特集「無線LAN 新たな挑戦~テレビ、白物、スマートグリッドを射程に~」で、まとめてみました。

 このほか最新号では、今後の国内医療機器産業の発展に向けて多くの示唆を含んでいる、ある企業の挑戦を紹介した解説「国内ベンチャーが補助人工心臓の販売まで、いかにこぎ着けたのか」、韓国Samsung社のシステムLSIとモバイルの各事業担当者に今後の戦略などを聞いたスペシャル・インタビュー「システムLSIとモバイル、Samsungはこう攻める」、NEレポート「GoogleがMotorola Mobility買収、豊富な特許を得て攻撃かわす」、パナソニックの技術陣による論文「車載向け基板実装に道拓く、150℃で使えるPbフリーはんだ」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

日経エレクトロニクス編集長  田野倉 保雄

9月5日号を1部買う