日経エレクトロニクスの創刊1000号を記念して発刊した特別編集版の記事を全文掲載する。これまでのテクノロジー・イノベーションの歴史を,分野ごとに担当記者が振り返ったものである。エレクトロニクス産業は,様々な限界説を何度となく打破しながら成長を続けてきた。その歴史のなかには,将来を切り開くヒントが必ず隠されているはずである。
半導体の微細加工技術は,深刻な限界論を3度も乗り越え,40年もの長きにわたって同じペースで進化してきた。
LSIの発展を支えてきた回路設計技術が転換点を迎えている。今後はデジタル回路の外側との協調が重要になる。
アナログ技術で欧米企業に大きな後れを取る国内半導体メーカーが,再浮上する可能性はあるのだろうか。
SSD事業に力を入れる東芝が富士通のHDD事業を買収。その背景には様々な機器が使う記録装置の未来が見える。
現在のデータ通信の中核は,光ファイバ通信とEthernet。いずれも「シンプルで速い」で勝ち残ってきた。
1968年の米RCA社の発表をキッカケに世界各国の研究者が液晶開発に参入し,競争の幕が切って落とされた。
1989年,悲しい事故が起きた。金属Li2次電池を搭載した携帯電話機が発火事故を立て続けに起こしたのだ。
コンピュータ業界では,おおむね10年に1度,新たなコンピューティング・パラダイムが提唱されてきた。
今や一人に1台が当たり前となった携帯電話機の発端は,業務用途が中心の「自動車・携帯電話」であった。
国内における高精細テレビジョン開発の目標は「より臨場感のあるテレビ」の実用化だった。
自動車市場は今,世界的な規模で冷え込み,出口が見えない状況にある。
次世代のユーザー・インタフェース(UI)技術の開発競争が激しくなっている。表舞台に躍り出たのは、音声やジェスチャーといった「古くて新しい入力技術」である。そこで成功を収めるには、UIを単なる機器の付属品と考える発想を捨てることが必須だ。 (続きを読む)