開発No.025 スーパー非焼成セラミックス 硬くて、非焼成で固まる驚異の素材 水との混錬で超高強度を発現するセラミックスの応用展開を拓く

 通常、セラミックスと言えば、材料となる土などの無機材料に水を混ぜ、それを焼成釜で高温(数百度から千数百度)で焼くことで得られる。しかし、このスーパー非焼成セラミックスは焼かなくても、しかも常温で固まる。

 石灰を主成分とするセメントではない。無機材料と水だけで固まるのは同じだが、特殊な反応で硬化し、耐熱性能は1300℃にも及び、しかも(ある条件では)鉄などの金属や木材やプラスチックとの接着性も良好であり、まさにスーパーセラミックスと言える優れモノなのである。

 従来、水と化学反応で固まる無機系高強度材料はあるにはあった。しかし、それらは取り扱いが難しく、硬化時間にもムラがあり、周囲の環境条件(温度や湿度など)によって性能にバラつきがあった。

 しかし、今回開発されたこの材料は比較的安定に、しかも短時間(2~30分間)で初期硬化する。他の材料、例えば樹脂や機能性材料(酸化チタンなど)との相性も良く、強度を落とさずにさまざまな機能を付加することも可能な、スーパーに加え、マルチなセラミックスと言ってもよいものである。

 従来製品は、主にコンクリート構造物の補修や補強材として利用されてきたが、本スーパーセラミックスは、その適応範囲をはるかに広範にするものである。基本的な性能は混入物の特性によって変わるので一概には開示できないが、圧縮強度や曲げ強度、引張強度はこれまでの常識をはるかに超える性能であり、しかも、異種材料との接着強度や耐食性も抜群であるから、この材料の活用法も限りなく広がるだろう。

 例えば、材料に機能性材料を施せば汚れない構造物表面が作れるし、さらに高強度を求めるなら、強化材料と併せて使えばよい。つまり、この材料自体もすごいのだが、機能性材料との併せ技で、スーパーセラミックスがさらに超スーパーになるのである。

図

 非焼成で固まるこの材料は、基本的には成形(型枠に入れて固化)するが、塗料状にすることも可能で、そうすれば塗装ができるようになるので、ワークの表面だけをスーパーセラミックスで塗布することも可能になる。

 また、無機材料同士はもちろん、無機と木材、無機とプラスチック、木材とプラスチックなどを接着することも可能で、この意味でもスーパーなのだ。

来たれ、活用法を考え、そのビジネスモデルを開発するパートナー

 戦後70年を経て、我が国のコンクリート構造物や橋梁などは、これからリニューアルの時代になる。中には、いつ落ちてもおかしくないといわれる橋梁が1万5000カ所もある。その危険性と緊急性はまさに喫緊の課題である。

 そのような所の補修や補強はもちろんだが、むしろ、今までは諦めていた木材住宅の補修や補強、そしてこれも諦めていたというか、考えもしなかった、新しい工法の構造物の建造方法など、このスーパーセラミックスだからこその新しい事業を開発するパートナーを募集する。材料は量産すれば安くなり、従来の補修材や補強材とコスト面でも劣ることはない。本製品を使って、新しい価値を見いだしたい企業を歓迎する。

スーパー非焼成セラミックス

活用法を考え、そのビジネスモデルを開発するパートナー企業のための説明会2017年9月4日(月)、7日(木) 東京で開催

リアル開発会議では、【開発No.025】「スーパー非焼成セラミックス活用ビジネスモデル拡大プロジェクト」に関する説明会を開催します。スーパーセラミックスの活用方法を考えて新しい価値を見いだし、それを展開するビジネスモデルを開発して、新しい事業を始めたい企業などの参加を募集します。

日 時:
2017年9月4日(月) 10:00 ~12:00(受付中)
2017年9月7日(木)
10:00 ~12:00(満席)
13:00 ~15:00(満席)
会 場:
システム・インテグレーション 会議室
参加費:
5,000円(税別)
定 員:
20名(応募多数の場合は、別途日程を追加します)

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