開発No.022 障害攻略課@リアル開発会議 みんなが明るく、生きやすい世の中に 楽しく、しなやかに“社会障害”攻略を目指す

 高齢者や障がい者といった、体の不自由な人にとって、今の街は生活しやすい場所だろうか。身の回りの製品は、彼らにとって使いやすいだろうか。健常者は、体が不自由な人々との間に心の壁を作っていないだろうか。

 超高齢化社会に向かって突き進む日本。2025年には、高齢化率が30%を突破する。今は健常者であっても、いずれは老い、冒頭のような問いを自らの問題として感じるようになるはずだ。自らの将来のためにも、バリアフリーの問題に取り組まねばならないと考えている人も多いだろう。

 ただ、健常者がいくらこれらの問題に取り組もうと考えても、街のどの部分が生活しにくいのか、身の回りの製品のどの部分が使いにくいのか、どんな振る舞いに健常者との壁を感じるのかを、自分ごととして感じるのはほぼ不可能だ。

 そこで必要になるのが、体の不自由な人たちの代弁者の存在だ。最適なのは、障がい者や高齢者が自らが語ることである。街や製品、人の行動を評価してもらい、生活において障害(バリア)を感じるところを伝えていただく。さらに、健常者と共に、解決策を探し出し、解消に向けた取り組みをしていく。

暗くて、深刻な議論におさらば
企業も、自治体も寄ってこい!

 こうした思いで活動を開始した団体がある。「障害攻略課」というプロジェクトだ。代表は、そりに乗ってアイスホッケーを行う競技、アイスレッジホッケーで、パラリンピックの銀メダルを獲得した、上原大祐氏。自らも下肢にハンディキャップを持つ、障がい者でもある。同氏を中心に、障がいを抱える子供持つクリエーターやプロデューサー、障がい者問題や高齢化に関心を持つカメラマンや映像作家などが結集して活動している。

 障害攻略課が興味深いのは、暗くて、深刻になりがちなバリアフリー化という活動を、知恵やデザインの力を使って、明るく、しなやかに行なおうとしている点だ。石川県・中能登町では障害攻略課を設置し、町の特徴や観光地、特産品を生かしながら、「マチ」「モノ」「コト」「ヒト」の障がい攻略を目指している。例えば、マチの障がい攻略では同町の観光資源である“滝行”を、障がいや難病を抱えている人でも楽しめるものにしようという取り組みをしている。

図
障害攻略課のメンバー。中心にいる車椅子の人物が、上原大祐氏

 モノの障がい攻略では、屋外を走ってきた車椅子でも屋内に入れるようにする車椅子用のスリッパ「WHIEEL足袋」を試作した。

 コトの障がい攻略で取り組む例の一つが、年齢や性別、運動神経、障がいの有無にかかわらず、誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」の普及活動である。中能登町とは、繊維で作ったカツラに、やはり繊維で作った玉を入れることを競う「アフロスポーツ」の普及を目指す。こうした活動を町民と実施していくことで、障がい者や高齢者への理解が深まり、ヒト(心)の障がい攻略が進む。

 リアル開発会議は、障害攻略課の活動を加速させるべく、社会のバリアフリー化に取り組むプロジェクト「障害攻略課@リアル開発会議」を開始する。募集対象は、社会のバリアフリー化に障害攻略課およびリアル開発会議とともに取り組みたい、自治体や企業だ。業種や業態は一切問わない。

障害攻略課@リアル開発会議

社会のバリアフリー化を目指すパートナーを募集2017年8月22日(火) 東京で開催

リアル開発会議では、【開発No.022】「障害攻略課@リアル開発会議」に関する説明会を開催します。障害攻略課およびリアル開発会議とともに、社会のバリアフリー化に取り組みたい、自治体や企業の参加を募集します。

日 時:
2017年8月22日(火) 13:00 ~15:00
会 場:
システム・インテグレーション 会議室
参加費:
5,000円(税別)
定 員:
20名(応募多数の場合は、別途日程を追加します)

お申し込み案内へ

ページの先頭へ