リアル開発会議 決意をもって挑め

 新事業の創出と異業種連携の推進を目指し、2014年春に立ち上げた「リアル開発会議」─。これまで事業部長クラス以上の事業決定権を持つ経営層を中心に、春号と夏号、秋冬号の冊子をそれぞれ4万部ほど配布してきた。おかげさまで2年目を迎えることができ、冊子の送付を希望する無料登録者は3000人を超えている。

 現在、公募した9つの開発テーマのうち、複数のプロジェクトが進展している。具体的な開発テーマとしては、市場ニーズに基づいたテーマを掲げる「ニーズ先行型」(開発№001~006)と、尖った技術を核に、周辺に広がる用途を開拓する「用途開発型」(開発№007~009)がある。

 このうち、ニーズ先行型では「発電服『電服』」(開発№001)「全自動調剤監査システム」(開発№005)の2つのプロジェクトが立ち上がり、活発な議論を繰り広げている。「スーパートレーニングセンター」(開発№002)と「地産多商トレーサビリティー」(開発№003)は、新たな枠組みを検討中である。

 なお、「バリアフリー装置『観・音・触・美』」(開発№006)は参加企業の応募がなかったことから、プロジェクトの募集を終了した。

 一方、用途開発型のテーマでは「温度発電素子の実用化プロジェクト」(開発№008)が2015年5月に本格的に始動した。このほか、「超小型アクチュエーター応用プロジェクト」(開発№007)や「遠隔診断システム展開プロジェクト」(開発№009)では、異業種とのマッチングに結び付く事例が出てきた。

ビズラボは総勢40人以上が受講 2015年8月に第3期を開講へ

 各開発テーマとは別に立ち上げた新ビジネス創出講座「ビズラボ」は、開発テーマを最初は定めずに、幅広い業種から次世代のリーダーを集めて講座の中でビジネスプランを一から練り上げていく取り組みだ。2014年10~12月に「第1期」を、2015年2月~4月に「第2期」を実施し、受講生数は既に40人を超えた。ここで生まれたビジネスモデルをリアル開発会議の開発テーマとして掲げ、実際に事業化を推進できないかを現在、検討しているところである。

 参加者の満足度も非常に高く、自主的にOB会を組織する動きも出てきた。参加企業がリピーターとなり、新たな人材を送り込んでくれている。好評につき、第3期となるビズラボを2015年8月21日から10月23日に開催することが決まっている。

用途開発型の2テーマを新募集 富士通とのコラボレーションを始動

 今回、新たな開発テーマとしては、用途開発型のプロジェクトを二つ募集する。一つは「どこでも俺のキッチン」(開発№010)である。非常にコンパクトな脱臭装置の技術を核に新しい厨房施設などの開発を推進する。もう一つは「自動で濡れティッシュ」(開発№011)だ。濡れティッシュを自動的に一枚ずつ取り出せる装置を用いて新用途を開拓していく。どちらも新規事業として取り組みたい企業に技術の先進性を広く知ってもらうため、無料説明会を開催する予定である。

 そして、リアル開発会議では新たな展開として、企業とのコラボレーションを始動する。具体的には、富士通と共同で企画したプロジェクトを近々に開始する予定だ。大手IT企業と異業種を結び付ける取り組みを実施しながら、新事業創出を加速していく。

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