リアル開発会議は、新事業の創出と異業種連携の推進を目指す会員制のコミュニティーである。事業部長クラス以上の事業決定権を持つ経営層を中心に配布し、オープンイノベーションを啓蒙する取り組みを続けている。今回で第7号となる冊子を発行した。

 これまで17の開発テーマを公募し、複数のプロジェクトが立ち上がっている。具体的な開発テーマとしては、市場ニーズに基づいたテーマを掲げる「ニーズ先行型」と、尖った技術を核に周辺に広がる用途を開拓する「用途開発型」がある。

 このうち、ニーズ先行型では「全自動調剤監査システム」(開発No.005)のリアル開発会議を1年間実施し、無事に卒業。その後、2016年10月に成果として開発品を披露し、事業化を進めている。

 また、前回の2016年春夏号で発表した3つのテーマ「老齢動物ケアハウス」(開発No.015)と「小型エネルギーデバイスの用途開拓」(開発No.016)、「自動車産業改造計画」(開発No.017)は、2016年8月末から9月にかけて説明会とワークショップを開催した。このうち、同8月29日に開催した自動車産業改造計画は説明会に多数の参加があり、急きょ9月下旬に関心が高い企業を集め、公開コンサルティングを実施した。現在、参加企業とプロジェクトを始動することが決定している。同プロジェクトは想定を上回る反響があったため、第2期となる説明会と公開コンサルティングを実施する。

 小型エネルギーデバイスの用途開拓については2016年9月1日にマッチング会を開催した結果、実際の用途開拓につながりそうだ。老齢動物ケアハウスのプロジェクトは、同6日に説明会を開催し、理想的な施設の実現を目指し、パートナーづくりを始めている。

女性だけの講座を実施 お得になった「ビズラボ」を開催へ

 幅広い業種から次世代のリーダーを集めて講座の中でビジネスプランを練り上げていく新ビジネス創出講座「ビズラボ」では今回、女性限定の「ウーマン・ビズラボ」を富士通フロンテックの主催で初開催した。通常のビズラボとは異なる雰囲気と女性ならではの視点で大いに盛り上がった。

 また、企業との初コラボレーション企画として実施してきた富士通主催のビズラボは、第3期を2016年8~9月に開催した。この他、東北活性化研究センターと共同で新潟県三条市へのOB・OGツアーも実施した。

 ビズラボは好評につき、受講料をお得に見直した第5期を2017年5~7月に開催する。ビズラボの卒業生は既に150人を超え、企業・団体数も100に迫る勢いである。異業種連携の核となりつつあり、今後も様々な企画に取り組んでいきたい。

磁界共鳴方式の非接触給電と 空間光通信の2テーマを提案

 今回も、新たな開発テーマとして、「非接触給電の用途拡大プロジェクト」(開発No.018)「空間光通信の用途拡大プロジェクト」(開発No.019)を提案する。非接触給電のプロジェクトは、磁界共鳴方式の非接触給電技術を活用し、様々な環境で給電の煩わしさを解消しようというもの。電気自動車などの移動体をはじめ、水中での利用や民生機器での用途展開を目指す他、要素技術を持つ部品メーカーを巻き込んだ事業化を狙う。

 空間光通信のプロジェクトは、セキュア通信が望まれる時代の中、傍受されない安心で高速な伝送技術として光の利用拡大を目指すもの。伝送距離1キロメートルを目標とする地上での取り組みをはじめ、水中での伝送が可能なシステムについて幅広い用途の展開を考えていく。新規テーマについては、説明会を2017年2月中旬にそれぞれ開催する予定である。

リアル開発会議 プロジェクトの概要

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