リアル開発会議は、新事業の創出と異業種連携の推進を目指す会員制コミュニティーである。本冊子は、このコミュニティーの活動をお伝えするためのものだ。経営層、事業部長クラス以上の事業決定権を持つ方々を中心に配布し、オープンイノベーションを啓蒙する取り組みを続けている。今回発行したリアル開発会議の2017年冬号で通算9号目となる。

 リアル開発会議の特長は、こちらから開発テーマを提案する「この指止まれ」方式で運営する点である。各テーマに興味のある企業に集まってもらい、みんなでプロジェクトを進める。

 これまで25件の開発テーマを公募。この呼びかけに集まった企業と、現在進行形でプロジェクトに取り組んでいる。例えば、「非接触給電の用途拡大プロジェクト」(開発№018)と「空間光通信の用途拡大プロジェクト」(開発№019)は合体し、ガラスやアクリルなどの透明体を通して、給電と通信ができる製品を作ることとなった。この試作品は2017年10月に幕張メッセで開催された展示会「CEATEC JAPAN 2017」にて披露された。

 また本誌2017年夏号(Vol・8)で募集した「遠隔診療システム(医療編)」(開発№9)、「100kg 可搬ドローン」(開発№21)「障害攻略課@リアル開発会議」(開発№22)「リアル解体ラボ」(開発№23)「100%光触媒の用途拡大プロジェクト」(開発№24)「スーパー非焼成セラミックス」(開発№25)のいずれも、前進しており、大きな動きになりつつある。

 さらに、広島県・府中市から委託を受けて9月〜12月に「リアル開発会議@びんご府中」を開催した。現在は、ここで生まれたビジネスアイデアを事業化すべく活動中だ。

食、リモートケア、広告の3テーマで説明会実施

 今回、新たな開発テーマとして、3つを用意した。「食の遊園地」(開発№26)「リモートケア」(開発№27)「スペースインデックス」(開発№28)である。

 食の遊園地は、安全性と健康重視の結果、狭まってしまった食の選択肢を広げ、安全で健康的でありながらも豊かで、多彩、そしてサステナブルな食文化づくりを目指すプロジェクトである。新たな素材・食材の開発者や生産者、料理や調理法の研究家、調理器具の開発者のほか、レストランや病院、学校の経営者、ライフスタイルや空間のデザイナーなどさまざまな分野からの参加を期待している。

 リモートケアは、在宅療養者のニーズに応えるサービスを開発するプロジェクト。狙うのは、自宅療養者が必要とする各種のサービスがそろい、それらを使い勝手良く、安心、快適に選択・利用できるプラットフォームづくりである。

 スペースインデックスは、都市空間全体を広告媒体と考える事業である。都市空間の3次元台帳を作り、その場所の広告価値を算出し、この広告枠を売買できる仕組みを提供する。募集するのは、この標準作りとプラットフォーム構築を目指したい企業や組織である。

大好評、ビズラボ新シリーズも計画中

幅広い業種から次世代リーダーを集めてビジネスプランを練り上げるビジネス創出講座「ビズラボ」にも新たな展開があった。2017年9月〜10月に、NTTコミュニケーションズが主催する「IoT 新規ビジネス創出講座(通 称、IoT ビズラボ」が開催されたのだ。ビズラボのエッセンスはそのままに、IoT の活用にテーマを絞って議論するというものだ。

 同年5月〜7月は本家のビズラボ、同年7〜9月は富士通主催のビズラボを開催した。

 ビズラボについては、2018年5月開講の7期生を募集中である。さらに、自治体版ビズラボ、事業承継ビズラボなど新しいビズラボシリーズの提供も計画している。

リアル開発会議 プロジェクトの概要

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