リアル開発会議は、新事業の創出と異業種連携の推進を目指す会員制のコミュニティーである。これまで事業部長クラス以上の事業決定権を持つ経営層を中心に冊子を配布し、オープンイノベーションに対する啓蒙を続けてきた。

 おかげさまで、これまでに公募した11の開発テーマのうち複数のプロジェクトが立ち上がり、企業とのコラボ―レーションも生まれている。

 具体的な開発テーマとしては、市場ニーズに基づいたテーマを掲げる「ニーズ先行型」(開発No.001~006)と、尖った技術を核に、周辺に広がる用途を開拓する「用途開発型」(開発No.007~011)がある。

 このうち、ニーズ先行型では「発電服『電服』」(開発No.001)「全自動調剤監査システム」(開発No.005)の2つのプロジェクトが無事に立ち上がり、現在、活発な議論を繰り広げている。

 一方、用途開発型のテーマでは、「超小型アクチュエーター応用プロジェクト」(開発No.007)や「遠隔診断システム展開プロジェクト」(開発No.009)が異業種の企業同士を結び付けるマッチングに成功している。2014年秋冬号で募集を開始した「温度発電素子の実用化プロジェクト」(開発No.008)は現在、参加企業が真剣に温度発電モジュールの試作に全力を挙げている。

 このほか、2015年春夏号で募集を始めた「どこでも俺のキッチン」(開発No.010)「自動で濡れティッシュ」(開発No.011)の説明会には多くの業界と業種から参加者が集まり、共同開発の道を模索し始めている。

ビズラボは第3期が終了へ 富士通とのコラボを開始

 幅広い業種から次世代のリーダーを集めて講座の中でビジネスプランをイチから練り上げていく新ビジネス創出講座「ビズラボ」は、第3期を2015年10月末に終えたばかり。さらに、リアル開発会議では初の企業とのコラボレーションとなる富士通主催の「ビズラボ」を2015年7月に企画・開催した。

 リアル開発会議の立ち上げからほぼ1年半が過ぎ、ビズラボの卒業生は既に70人を超えた。2015年10月末には卒業生に向けた「ビズラボOB・OGツアー」を新潟県三条市で実施することができた。三条市の地場企業とのマッチング会を開催し、異業種交流を深めている。

 ビズラボは好評につき、富士通とのコラボレーションを引き続き、実施するほか、第4期を2016年5~7月に開講する予定だ。

センターの設立を目指した ニーズ先行型のテーマを始動

 今回も、新たな開発テーマとしてニーズ先行型のプロジェクトを3つ提案する。いずれもプロジェクトを推進する協議会の設立を目指すテーマを設定した。一つはドライブレコーダーを用いて安全運転度を第三者が認証する「安全運転認証センター」(開発No.012)

 もう一つはバイオガスを用いたトリジェネレーションを地産地消で実現できる仕組みを全国展開する「バイオガス地産地消推進センター」(開発No.013)

 そして、防災マップのフォーマットを標準化して様々な業界で利活用する「防災データ標準化・普及センター」(開発No.014)である。

 3つのテーマについてはそれぞれ幅広い業界からの意見を集約するべく、説明会を2016年早々に開催する予定である。

リアル開発会議 イノベーションの出づるところ

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