富士重工,100kWの大出力モータを採用した新型ハイブリッドシステムを公開
富士重工業は10月6日,同社が開発中の新型ハイブリッドシステムを,東京・お台場で開催中のGMテクノロジーツアーで公開した。第37回東京モーターショーには同システムを搭載したコンセプトカーを出展する予定。
新システムは「シーケンシャルシリーズハイブリッドエレクトリックビークル」(SSHEV)に搭載するもので,排気量2.0Lのガソリンエンジンと最高出力100kWのモータを組み合わせる。変速機にモータやジェネレータを組み合わせた大きさが,レガシィに搭載する5速変速機と同程度の大きさとなるため,「既存の水平対向エンジンを搭載した車種には,小規模の変更で搭載できる」(富士重工業)という。
変速機内に2ウェイクラッチがあり,低速域(80km/hまで)での動力源をモータに,高速機ではエンジンにスムースに切り替える。さらに加速時にはモータとエンジンの併用も可能。変速機はローとハイの2段変速で,発進時にモータで駆動するため,トルクコンバータのような発進デバイスを搭載しない。そのため,モータやジェネレータをあわせたシステムの大きさを小さく抑えることができた。

図1◎富士重工業のハイブリッド,「SSHEV」システム。水平対向エンジンを利用し,シンメトリカルAWDにほぼそのまま組み込むことができる。
例えば「プリウス」(トヨタ自動車)が搭載するモータの最高出力は50kW。100kWという大容量モータを組み込んだ理由は「走りをスポイルさせない」ためだという。ただし燃費については,車両搭載時に4割改善するのが目標という。また,車両重量もバッテリーを含めると150kg増となるが,これには変速機などに試作段階の部材が含まれているため。市販に際してはさらなる軽量化が必要だという。(田知本 史朗)

図2◎モータは冷却用のウォーターハウジングで囲まれているため,モータ部は大きく見える。












