日産,新型キャラバンを発売,安全性を強化し,最新ディーゼルエンジン搭載
日産自動車は,小型キャブオーバーバンの「キャラバン」を全面改良し,5月14日から発売すると発表した(図1,2)。キャラバンの全面改良は15年ぶりで,安全性を向上させたのが最大の特徴。
商用車では,保険料や有料道路料金などランニングコストの面で全長を4ナンバー車(全長4700mm以下)にすることが重要になるため,新型キャラバンではロングボディの全長を4690mmと,従来車同様4ナンバー枠内にとどめた。一方で,衝突安全性を向上させるため,ノーズ部分を190mm延長し,大断面のフロントサイドメンバを配置することで,衝撃吸収ゾーンを確保した(図3)。この結果,50km/hでのフルラップ衝突で,乗用車に導入されている衝突安全規制を満足できる衝撃吸収性能を実現した(エアバッグ付き車の場合)。ただし,最近,日本の自動車アセスメントでも取り入れられているオフセット衝突試験については言及していない。
このため荷物室長は,ロングボディ車同士の比較で,従来の3055mmに対し2800mmに短くなった。これについて日産は,市場で実際に積載される荷物を調査し,荷物室の長さが約2700mmあれば,ほとんどの長尺ものが載せられるという結果を得たという。また,荷物室のリアホイールハウスの間の幅を1120mmと,従来より拡大したことにより,A4コピー紙の箱なら5個,ビールケースなら4個を間に積むことができるようになった(従来はそれぞれ4個,3個)。またボディサイドを立てた形状とし,天井付近の荷物室幅も従来より拡大した。
エンジンは,ガソリンエンジンが,排気量2.4Lの直列4気筒エンジン「KA24DE」と排気量2.0Lの「KA20DE」で従来と変わらないが,ディーゼルエンジンは,従来のQD型に代えて,最新の排気量3.0L・直列4気筒の直噴ディーゼルエンジン「ZD30DD」を搭載した。ZDエンジンは燃焼温度を下げてNOxの発生を減らす「低温予混合燃焼」が特徴。従来型車に比べて燃費が約13%向上したほか,燃焼温度を下げたため,オイルの寿命が延び,オイル交換が従来5000kmごとだったのを1万5000kmごとで済むようにした。
[図1]新型「キャラバン」の外観。安全性向上のため,ノーズ部分を190mm延ばした
[図2]新型キャラバンのインストルメントパネル
[図3]新型キャラバンの衝突実験(50km/hフルラップ衝突)
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