MSCJ,CADデータから簡単に解析用メッシュを作成可能なツールを開発
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日本エムエスシー(MSCJ,本社東京)は2001年3月12日,ほとんど修正作業なしでCADデータからCAE用の形状モデル(メッシュ)を作成できるツール「MSC.GS-Mesher」(図)を開発したと発表した。まず,「Pro/ENGINEER」(米Parametric Technology社)向けを2001年4月,「CATIA V4.7」(仏Dassault Systemes社)向けを2001年6月に出荷開始する。自動車メーカーなどで利用されている内製CADシステムを含めて,他のCAD向けにも対応していく考えだ。価格は1ユーザー当たり300万円を予定している。 MSC.GS-Mesherの最大の特徴は,CADデータに直接アクセスすることでデータ変換によるトラブルを防ぐこと。同社のプリ/ポスト・プロセッサ「MSC.Patran」にCADデータを読み込む場合,MSC.Patranが採用しているソリッド・モデリング・カーネル「Parasolid」(米UGS社)以外のデータ形式からでは,ダイレクトトランスレータや中間ファイル形式によるデータ変換が必要だ。そのため,元データの品質が悪い場合にはトレランスや精度の問題から幾何形状を完全に読み込めない場合が多かった。 これに対してMSC.GS-Mesherは各CADが提供するツールキットで開発されており,個々のCADが持つ機能を使ってネイティブデータへアクセスし,幾何形状の情報を手に入れる。CADの機能を使うため,同じコンピュータ上にGS-Mesherと3次元CADをインストールしておく必要はある。形状情報をメモリー上で受け渡すことで,処理時間を高速化するとともに,幾何形状のデータを読み込む操作(データ変換作業)自体も不要としている。 また,ギャップやオーバーラップといったメッシュを作成する上で障害となる不具合を自動的に補正(無視)する機能や,極端にいびつなメッシュを自動的に修正する機能などを持つ。例えば,CADデータでは非常に薄い板が穴をふさいでいる場合に,この板を無視してメッシュを作成する。無視するしきい値はユーザーが設定可能だ。この機能によって修正作業が大幅に削減できるため,特に大規模モデルで効果的だ。 MSC.GS-Mesherの使い方は次のようになる。ユーザーはまず,最大要素サイズと最小要素サイズなどのパラメータを設定。次に,CADデータのファイルを指定するだけだ。作成できる要素はテトラ(4面体)の1次および2次。今後,メッシュの大きさをモデルの内部に向けて粗くしていく「Internal Coarsening flag」機能や,モデルの湾曲部分の要素サイズをコントロールするパラメータをユーザーが設定する機能,自動補正できなかった不具合を通知する機能−−などを追加していく計画だ。解析実行に必要となる材料物性や荷重条件,拘束条件などは,同社のプリ/ポスト・プロセッサ「MSC.Patran」で設定する。 さらに同社は,主にサーフェスを対象とした形状の補正(クリーンアップ)機能を持ったメッシュ作成モジュール「MSC.Mesh Tool」を開発。2001年夏頃に出荷予定の「MSC.Patran 2001r2」に搭載する計画だ。オリジナルの幾何形状を元に,メッシュ作成で使用する別の形状を作成。その上で,複数サーフェスのマージや解析に不要な微小形状の削除などのをインタラクティブな操作で実行できる。これにより,メッシュ作成に大きな影響を与えるフィーチャーライン(特徴線)を最適なものにすることが可能だ。 MSCJは,MSC.GS-Mesherの機能をアピールするため,従来の方法でメッシュ作成が困難だったCADデータに対するベンチマークを受け付けている。ベンチマークに関する問い合わせ先は,同社マーケティング(tel.03-3505-0269,e-mail:mscj.market@mscsoftware.com)。また,2001年3月14日(名古屋)と3月16日(大阪)に,これらの製品・技術に関する無料セミナーを開催している。セミナーに関しては,同社のWebサイト(http://www.mscsoftware.co.jp/event/marketing/010312.htm)に詳細が掲載されている。(中山 力) |
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| 【図】「Pro/ENGINEER」で作成したエンジンブロックのモデル。 |
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| 【図】「MSC.GS-Mesher」で上のモデルをメッシュ作成した画像。要素数は約30万。約4分で処理が完了する。 |














