日経ものづくり
7号

(10月号;10月1日発行)





 ● 連載コラム
   【浜田基彦の
   「走る 曲がる 止まる」】
 ● ものづくリサーチ全データ公開




 ● 特集
  - 技術者発
   儲かるものづくり
 ● 究める
 ● 解説
  - ねじのクロム対策
  - 有機EL,クルマへ
  - 3次元図面の実現へ
 ● ドキュメント
 ● 現代ものづくり考
 ● 事故は語る
 ● 足許から固めるSCM
 ● なるほどtheメソッド
 ● 中国的工場カイゼン記
 ● 開発の鉄人
 ● インタビュー
 ● 今月の未来予測
 ● 世界ものづくり発見
 ● レポート
 ● ものづくりリサーチ
 ● 気になるニュース
 ● 新製品












日経ものづくり 10月号

21世紀に製造業が目指すべき方向が見えてきた!

明日の製造業を担うあなたに、課題解決・スキルアップの必須情報をお届けします。


技 術 者 発
儲かる
ものづくり

収益力の復活,これこそが現在の日本の製造業にとって最大の課題といっても過言ではない。多くのメーカーが収益力を現状の水準から大きく引き上げなければ,今後の持続的な成長が危ういという思いを抱き始めた。そして高収益のポイントを発見し,攻略する手法の模索に懸命になっている。既に成功を収めている企業から挑戦している企業まで多くの取り組みを徹底的に分析し,“儲かるものづくり”の条件に迫る。(近岡 裕)

【Part1】利益主義への変貌
 持続的な成長が危うい今こそ,技術者が収益力を引き上げる
【Part2】高収益への挑戦
 1 キーデバイスで稼ぐ
  機能も利益も生み出す基幹部品,製造装置まで造ってリードを守り抜く
 2 製品企画で稼ぐ
  顧客の潜在的なニーズまでくみ取り,思わず惹かれる製品を発想する
 3 スピードで稼ぐ
  デジタル時代は市場投入の早さこそ命,カギは開発と工場との巧みな連携
【Part3】技術者への警鐘
 ソニー中村研究所・中村末広氏
 組み立て工場こそ高収益の要,「ムサシカーブ」がデルモデルを超える




わが国が世界に誇れるもの。今でこそ、わが国の自動車界は世界に冠たる部分をいくつも持っているが、旧き佳き時代には、学ぶことが多く、日本から世界へ発信できるものは少なかった。そんななかで「マツダのロータリー」は、1964年の東京モーターショーで発表されてから今日まで、ひとつの「拠りどころ」というような意味も込めて輝きつづけている、といっていいだろう。



ねじのクロム対策
外観品質,耐食性,
そして摩擦係数が変わる

3価クロメート処理したねじへの切り替えに伴い,全複写機の全締結部,具体的には30機種×1200カ所すべてでねじの締め付け性に関する調査を実施。呼び径でM4とM5には問題がなかったものの,それより小さいM3のねじについてはねじ浮きの恐れがあることが判明した。その数,実に1250カ所。対策として,同社は1250カ所すべてで設計を変更した。



有機EL,クルマへ
「美しさ」以外にも
採用の動機あり

有機EL(Electroluminescence)を用いた表示パネルの開発が進み,クルマに使うための耐久性に自信が出てきた。なにしろムラのなさではピカイチだ。蛍光表示管は線で発光するためムラが避けられない。液晶はムラをなくすこと自体はできるのだが,パネルとバックライトの間に分厚い拡散板を挟む必要があった。



3次元図面の実現へ
2次元図面と3次元CADデータ,
どちらを正とするのか

ある自動車メーカーでは形状情報を3次元図面で、寸法など製品特性に関する情報はすべて2次元図面で伝えている。ところが別の自動車メーカーでは、一部の寸法を3次元図面に含めている。これら2社と取引している部品メーカーは、寸法を知るのに2次元図面と3次元図面のどちらを見たらよいのか混乱してしまう。このようなトラブルを防ぐ試みが始まった。



ケンウッドの生産革新 第2回
僕にMDをやらせてください

ポータブルMDプレーヤーの生産が,マレーシア工場から山形ケンウッドへと移管されることが決まった。 同社としてプロパー初の社長に就任した佐藤一祥は,工場の根本的な改革という大仕事に手を着ける。 「20年前の工場」と言われた評価を,覆すための闘いが始まった。 直線ラインのコの字化,作業者の間隔を従来の半分以下にするといった生産ラインの改善を実施した。 そんな中,ポータブルMDプレーヤーの生産ラインのチームリーダーに立候補する若者が現れた。



IH炊飯器
おいしさの追究と多機能化で
既成のイメージを打ち破る

 IH(電磁誘導加熱)炊飯器の市場が,にぎやかだ。  2003年における炊飯器出荷台数は622万台,うちIH式の炊飯器は337万台と50%強のシェアで,市場全体はここ数年横ばいだ。しかし各社の開発競争とシェア争いはますます激しさを増しており,続々と新商品が投入されている。






新日鉄名古屋製鉄所でタンク爆発
ボロボロに腐食した吊り棚が引き金に

2003年9月3日午後7時40分ごろ,新日本製鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)の ガスタンクが轟音をとどろかせ大爆発した。このタンクは直径35×高さ50mの円筒形で, 石炭を熱してコークスにする際に生じる可燃性のコークス・オーブン・ガスを貯蔵していた。 作業員15人が重軽傷を負った,この大惨事は,ある部品の腐食がきっかけで起きた。 その背景にあるのは,ボロボロの腐食を見逃してしまう,ずさんな管理体制だ。



【新連載】


第1回 動かない本質

イネーブルを考慮した施策が
SCM成功への第1段階

業務改革の手法として,日本においても根付いたSCM(Supply Chain Management)。SCMをうまく運用し,競争力の向上を実現している企業がある一方で,失敗している企業も少なくない。本連載では,SCMを成功に導くためには,どのような心構えが必要で,どのような取り組みが必要なのか,その勘所を3回にわたって掲載する。


【連載】


最終回 第3の戦略ゾーン

強い現場を強い部門へ
シナリオを描き,つなぎを工夫

企業が激しい競争に勝ち抜いていくための戦略ゾーンには「経営戦略」「現場戦略」以外に第3の戦略ゾーンといわれる「部門戦略」がある。これまでの3回は,主に現場戦略の展開について解説してもらった。今回は,現場戦略展開で構築した強い現場システムを武器に,より強い部門システムを構築していく部門戦略展開について解説してもらう。




第7回

権限のない取引先に翻ろう
善かれと思った変更で不良に

ある時,部品の不良が発生。納入先の中国工場は,部品の仕様を変更するよう求めてきた。そうしないと,取引を中止すると脅しながら。渋々中国工場の要求に応じるものの,再び不良が大量に発生した。原因は相手にあるはずなのに,相手の本社は「中国工場の言うままにスペックを変更した方が悪い」と言う。実は,中国工場には,言うことを聞いていいところと,素直に聞いてはいけないところの二つがあるのだ。 




第5回 石炭産業から遺伝子工学への転身

前2回に続き,もう1回だけ「官」の技術を活用する話にお付き合い願いたい。 今回の主役は電力中央研究所だ。 厳密には「官」ではないのだが,外から見た印象は似たようなものだよね。 電中研はもともと電力会社の方を向いて技術を開発してきた。 それが今では,外部に対して技術の“営業”をかけるほどに変化した。 使わない手はないじゃないか。






宮澤 修氏
セイコーエプソン 研究開発本部 開発企画知財推進部課長
ロボットに人と違うことをさせたい
だから小さくていいんです

セイコーエプソンが2004年8月,空飛ぶマイクロロボットの公開飛行テストを実施した。 時計事業以来の同社の強みである,小型化,軽量化,省エネルギ技術の発展が目的。 自身が開発した超音波モータだけでなく,社内の他の部門が持つデバイスを使い, 大学からの協力も得て,幅広い技術の結集で実現した。 単に技術開発のためだけではない,小型化にこだわる考え方を聞いた。



四角いフレームなし,シャッタボタンなし
既存概念から解放された「未来のカメラ」

 四角いフレームで撮影範囲を決め,ボタンを押してシャッタを切る。デジタルカメラが主流となった現代でも,写真を撮るための動作に大きな変わりはない。
 2004年8月末に開催された「先端技術フェア」(東京国際フォーラム)で,富士写真フイルムはコンセプトモデル「未来のカメラ」を出展した。




誰でも買える部品も使ってます
ドリルから大径砥石へ自動で交換 など




富士写真フイルム,既存概念を捨てたカメラのコンセプト
シカゴショー:小規模な無人化セルや低価格機に注目集まる
マッサージチェアを薄く軽く安く,オムロンヘルスケアが新メカ採用
● ヤマハ発動機,生産性2倍を目指し製品開発システムを構築
● 前川製作所が砂型を凍らせて鋳型を形成,廃棄物レスの鋳造法開発 など




今月の調査テーマ:特許出願と知財部門の役割

戦略を練る先導役を期待
自社の技術を囲い込むため,多くの企業が特許出願に力を入れている。これに伴い,知的財産(知財)部門に期待される役割も変わってきている。日経ものづくりが実施したアンケート結果からは,知財部門に対し,より戦略的な役割が求められていることが分かった。他社の特許調査や,出すべき特許の方向性をアドバイスする―といった特許戦略の先導役が期待されている。



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