日経ものづくり
4号

(7月号;7月1日発行)





 ● 連載コラム
   【浜田基彦の
   「走る 曲がる 止まる」】
 ● ものづくリサーチ全データ公開




 ● 特集
  - このままでは危うい
   セル生産
 ● 究める
 ● 解説
  - リニアモータで高精度加工
  - すぐ近くに来た3次元設計の世界
  - シャープが今どき最高益の理由
 ● ドキュメント
 ● 現代ものづくり考
 ● 事故は語る
 ● 実践!PLMアカデミー
 ● なるほどtheメソッド
 ● 中国的工場カイゼン記
 ● 開発の鉄人
 ● インタビュー
 ● 今月の独白
 ● 世界ものづくり発見
 ● レポート
 ● ものづくりサーチ
 ● 気になるニュース
 ● 新製品














日経ものづくり 7月号

21世紀に製造業が目指すべき方向が見えてきた!

明日の製造業を担うあなたに、課題解決・スキルアップの必須情報をお届けします。



このままでは危うい
セル生産

セル生産が登場してから,既に10年以上が経過した。
日本国内での生産存続を懸けて,
現在では多くの工場がセル生産を採用している。
多品種少量生産を実現する上で,生産性が向上する,不良率が減少する,
在庫が減る――多くのメリットがあるといわれてきたセル生産。
しかし,ものづくりの状況が目まぐるしく変化する中で,
これらのメリットを享受できなくなっている。

増産できない→コンベヤも併用
松下電器産業松下ホームアプライアンス社は,組み込み用エアコンの組み立てから検査, 梱包までを1人セルで担当させる。しかしこれを請負作業者に求めるのは無理。 そこで,ピーク期はコンベヤ生産により生産量を増やす運用にしている。(本文から)

在庫が増える→部品生産を同期化
島根富士通では以前,その日に使う部品の70%が朝の時点で在庫として用意されていた。この在庫を減らすために工場内のレイアウトを大幅に変更,セル生産の最終組み立てとサプライヤーによる部品製造を完全に同期化した。(本文から)

品質が劣化する→指示とポカよけを連動
コマツの小山工場は,セル生産での品質をいかに保つかに知恵を絞り,パソコンを使ったリアルタイムの作業指示システムを構築。「締め付け作業が多いので,締め忘れがない仕組みを考え,工具とパソコンを連動させた」。(本文から)




本連載は、既に歴史のフルイにかけられた佳き時代ものだけに限定しているわけではない。「少し軽いもの」もいいではないか、というリクエストに応えて取り上げるのは「ゾーさん」である。ご存じの方は、その名前を聞いただけで口元を緩めてしまっているのではあるまいか。



リニアモータで高精度加工
もう高速送りだけじゃない

ボールねじよりも高速に駆動できることで, 直動装置として注目を集めるリニアモータ。 工作機械でも採用されるケースが増えてきた。 しかし,リニアモータの特長は高速送りだけではない。 精密な位置決めによる高精度な加工ができるほか, ボールねじでは不可能とされていた加工法も実現している。



すぐ近くに来た3次元設計の世界
「第15回設計・製造ソリューション展」から

3次元設計へ移行することのメリットは分かっていても,2次元図面を中心としたやり方をいきなり変えるのには抵抗がある―。こう考える企業は少なくない。3次元CADの機能強化によってモデリングは簡単になったが,移行の難しさはモデリング機能の向上だけでは解決できない。むしろ問題は,3次元CADでの設計の考え方やデータの運用と,従来の方法とのギャップが埋まらないことではないか。このことを改善する取り組みが始まった。



シャープが今どき最高益の理由
─「緊プロ」が育んだ技術の融合の巧みさ─

シャープが今,快走している。営業利益率は5.4%と高水準だ。こうした好業績の背景にあるのは,技術の融合の巧みさ。異分野の技術者同士の交流を活発にする「緊急プロジェクト」がそれを加速する。得意とする分野に技術者が集結し,そこにさまざまな領域や事業から集めた技術を投下。そうして誕生する新しい技術を活用し,「他社に真似される商品」を目指す。 (近岡 裕)



IXY DIGITAL 第4回 反撃の狼煙

1995年,カシオ計算機の「QV-10」のヒットにより,コンシューマー向けデジタルカメラ市場が立ち上がる。この新しい市場に,カメラメーカー,電機メーカーがこぞって参入する中,キヤノンだけは蚊帳の外に置かれていた。当時手掛けていた業務用デジタルカメラの開発に手間取っていたからだ。後発のハンデを取り戻そうと,新市場に打って出た同社は,APS方式の銀塩カメラ「IXY」のコンセプトを取り入れたデジタルカメラを次々と投入する。しかし期待とは裏腹に,上位各社との間にあいた大きな溝は一向に埋まる気配がない。



電波腕時計
10万年に1秒の 精度が生み出す「時のロマン」

 電波腕時計が売れている。2003年までの2年で市場規模は10倍となり,2004年はさらに2倍近い売り上げを見込んでおり,業界は「クオーツ商品化以来の革新」と沸いている。電波腕時計に力を注いできたシチズン時計は,業績がV字回復。販売個数シェアの5割を誇るカシオ計算機は,すべての商品を電波腕時計に切り替えるのが目標と鼻息が荒い。セイコーウオッチも2004年から本格参入し,先行する2社を追撃する。






スーパーの生ごみ処理装置が大爆発
メーカーもユーザーも安全性を軽視

静かな早朝の住宅街に,突如ドーンという爆発音が響いた。 神奈川県大和市にあるスーパーで,生ごみ処理施設が爆発したのだ。 縦約5m,横約20mにわたって吹き飛んだ建物のコンクリート壁や, 大きく折れ曲がった,建物と市道を隔てる高さ5mの金網が,その衝撃の大きさを物語る。 消防隊員ら1人が重傷,10人が軽傷を負う惨事となった。


【連載】


第4回 仕様と単価の差異を管理

仕様の確定と見積もりを総合管理
コンフィギュレーションで提案営業

PLMの目的の一つは,売れる製品を市場に出し,その結果企業の収益を上げること。売れる製品でも,コスト管理ができていないと,利益の確保につながらない。今回は,PLMの仕組みを使って製品ライフサイクルにわたったコスト管理を実現し,どのようにしてもうかる仕組みを構築するのかについて解説する。


【連載】


第1回 トヨタ方式とは何か

ありたい姿を求め、 変化し続ける改善活動
好業績を続けるトヨタ自動車。その強さの秘密の一つが「トヨタ方式」。だが,トヨタ方式とは何かというと意外に理解されていない。技術者にとってトヨタ生産方式は馴染み深いが,実はそれはトヨタ方式の一部にすぎない。その中には,業務改革に役立つ手法も含まれている。今回からトヨタ方式の概要と業務改革への生かし方を解説してもらう。




第4回

現場に行って,やって見せて
良好な信頼関係を築く

中国系企業の技術や品質の水準を高めるには,現地の管理者や作業員たちを教育する必要がある。教育して初めて有効な改善策を実行できるからだ。最も重要なことは,まずは上司が自ら率先して動くこと。現場を重視し,問題の解決に懸命となる姿勢を部下たちに見せることが大切だ。肩書にあぐらをかき,部下に何かおごってやればいいだろうといったごう慢な考えでは信頼関係は築けず,改善もおぼつかない。




第2回 ヘッジせよ

これから飲食店を始めようとする人に朗報がある。 もしかすると既に商売をしている人よりも新規参入の方が有利になるかもしれない。 飲食店というのは,煙を出すから立派なダクトが要るし,その分家賃が高い。 トスコという会社がダクトを使わず,フィルタだけで厨房の煙を処理する機械を開発中だ。 「飲食店レート」でない普通の家賃で済めば,競争力は大幅に上がる。 今が参入のチャンスだ。






武尾 裕司氏
日産自動車生産事業本部 NPW推進部技術主管
日産生産方式の狙いの一つは 隠れた不具合の洗い出し

日産生産方式(NPW,Nissan Production Way)は「顧客への限りない同期」がテーマ。 分岐のない生産ライン構築,受注情報から生産指示への連携といった取り組みの集大成として 1994年ごろに名前が付いて,2000年ごろに骨格が固まった。 顧客の要望の通りに生産活動をすべて同期させるのはなかなか難しいが なぜ難しいのかをよく見ると,隠れていた問題が浮かび上がってくるという。



「ウソを書け」「ストーリーをつくれ」
三菱自動車隠ぺい工作の舞台裏

 三菱自動車,三菱ふそうトラック・バス(三菱自動車から分社)のリコール隠しが相次ぎ発覚し,元社長の河添克彦氏が逮捕される事態に発展している。彼ら上層部が主導した,これら一連の隠ぺい工作の陰で苦しんでいたのは,心ある技術者だ。本誌が独自入手した資料には,上層部の不条理な「命令」と,人としての「良心」のはざまで悩む技術者の独白が記されている。




憧れのマシンが10万円以下
高根の花ではなくなりそうです など




三洋電機,業務用の技術が切り札,本物志向で白物家電の復活を目指す
全く加熱せずにセラミックス膜を形成,膜厚は従来法が苦手な1〜数十μm
強気の「ものづくり白書」,デジタル家電が国内回帰を引っ張る
● 「より速く」「より安く」を追究,未来の乗り物を支えるCAE活用
● 発想の転換で「軽くてもOK」,防振用の重たいベッドをなくす など




今月の調査テーマ:試作・実験と数値シミュレーション

減る試作もあれば,増える試作もある
 数値シミュレーションを活用した検討が広まれば,試作・実験の回数が減少するはず。ところが実際には,試作・実験する回数が増えているという回答も多い―。このような結果が,本誌が実施したアンケートから明らかになった。数値シミュレーションの活用で従来の試作・実験を代替する一方,新規の試作・実験が増えていることが原因のようだ。



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