2004/12/17 18:07
総務省は2004年12月16日,BPAを今後5年間の委託放送事業者として認定したのと同時に,ダウンロード・サービスの2.0スロットへの拡大を認めた。BPAは,送出器や編成システムなどの設備を整える作業を2005年4月ころまでに終える計画である。
ダウンロード・サービスは,デジタル放送受信機に機能を追加したり,見つかった不具合を修正したりするときに利用する。新しいサービスを開始した放送事業者や,受信機のソフトウエアを更新しようとする機器メーカーがBPAに委託する形で運用されている。BSデジタル・チューナを搭載する機器が増えた影響などにより,同サービスの利用は増えているという。「2000年末にダウンロード・サービスを始めたころは1カ月の利用は10件に満たないことが多かったが,2004年10月には1カ月で96件の利用があった」(BPA統括技術部長の武田次夫氏)。BSデジタル・チューナにかかわる部分だけでなく,DVDドライブやハード・ディスク装置(HDD)を制御するソフトウエアの更新に利用されることも多いという。
0.5スロットを2.0スロットに拡大できたのは,データ放送サービスを提供していたメディアサーブがサービスを停止し,1.5スロットの空きが出たからである。データ伝送速度を4倍に高めることによって,ダウンロード・サービスの利用件数の増加に対応できるとBPAは考える。0.5スロットで20分間の送出という既存の枠では収まらなかった容量のデータも送出できるようになるとする。さらに,同じ容量のデータを短時間でダウンロードできるようになるため,ソフトウエア更新のヒット率が上がるという利点もある。ダウンロード・サービスは機器の待機中に更新作業を実行し,ダウンロード中に機器の電源を入れると更新作業を中止してしまう仕組みだからである。
竹居 智久