「鋼材不足は部品メーカーにも影響」,日産自動車Ghosn社長との一問一答
――日産自動車は11月末から12月初めにかけての5日間,鋼材不足によって国内工場の操業を停止することになった。なぜこうした事態に陥ったのか。
Ghosn氏 我々の計画に問題がなかったとは言えない。今日発表した「ラフェスタ」を含め,新車を今秋から来春にかけて6車種投入することで,生産台数としては記録的なものになる。過去に,これだけ一時期に多くの台数を生産したことはないほどだ。加えて,これらの新車を販売するには,全国2600カ所にあるショールームに展示するための台数も確保しなければならない。これらの事情が鋼材不足を招いた。
――今後の見通しは。
Ghosn氏 鋼材メーカーとの話し合いから見通すと,来年1月〜2月は問題ない。ただし,3月は約1万5000台減産することになりそうだ。4月からは正常化するとみている。
――調達先を絞ることでコスト削減を進めてきたことが今回の鋼材不足を招いた一因だ。今後,調達方針に変更はあるのか。
Ghosn氏 変更はない。こういう困難な時期だからこそ,逆にパートナーとの関係がより密接になる。我々のパートナーは非常に協力的だ。今後も良い関係を保ち続けたい。
――鋼材不足は日産自動車以外にも影響があるのでは。
Ghosn氏 鋼材が不足すれば,我々だけではなくサプライヤーにも影響を及ぼす。サプライヤーが鋼材不足によって部品を生産できなくなることを懸念している。そうならないように対策している。
――軽自動車事業での三菱自動車との提携交渉は進展しているのか。
Ghosn氏 話し合いは進めている。当社の狙いは,軽自動車分野での台数を増やすことではない。軽自動車事業は利益を出せる良い事業なのだ。当社の軽自動車「モコ」も利益を出している。この分野で新規顧客を獲得することを目指す。

















