【ITS世界会議】デンソー,Linuxを搭載したカーナビを展示
デンソーは,OSにLinuxやWindows CEといった汎用OSを採用するカーナビの試作機を展示した。具体的にはLinuxだけを実装したカーナビと,Windows CEとμITRONを共に実装したいわゆるハイブリッドOS型カーナビの2種類である。後者はこれまで展示会などで見せたことはあったが,前者のLinuxを採用したカーナビの披露は「今回が初めて」(同社)という。
ただし,いずれも今のところ「商品化の予定はない」(デンソー)とする。理由は大きく2つ。まず,汎用OSを用いるとメモリ容量が増える結果,製品コストが高くなるためである。「μITRONに比べて,現状では1.3倍〜2倍程度のメモリ容量が必要になる」という。
もう1つの理由は,現時点で汎用OSは信頼性と応答速度の点でμITRONに比べて劣ると考えているためだ。デンソーが現在製品化しているのは市販カーナビではなく,純正カーナビである。採用するOSはすべてμITRONという。純正カーナビの場合,自動車メーカーの意向が強く働く。「ブレーキやエンジンといった車載システムとカーナビの連携を考えると,今のところμITRONの搭載は必須となる。カーナビのOSに高信頼性や高応答速度を自動車メーカーが求めているからだ。となると,どうしてもμITRONに分がある」(同社)。
とはいえ,カーナビで電子メールの送受信やゲームといったさまざまなアプリケーション・ソフトウエアを実行するとなると,Windows CEやLinuxといった汎用OSのほうが現行の多種多様なソフトウエア資産を生かしやすい。そこで今回は「ハイブリッドOS型カーナビといった手段もありうるという提案をしている」(同社)。












